【題名変更】戦闘特化なのにあんまり戦ってない気が…… (ページ47)

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結界。

それは、前世で「いつか必要になる時が来るかもしれない…」と、修行を終えた刀剣男士が自主的にやり方を覚えたものである。
勿論俺はそんなやり方知らなかったので、平安刀のおじいちゃん方に聞きまくってなんとか形に出来たものだった。

当然、すぐに出来るものではない。
標的を指定し、位置を指定した上でようやく結界を生成することが出来るのだ。
つまり何が言いたいのかといえば、結界を作り出すまでに若干時間がかかるのだ。

「Aさん！！！」

エレンが慌てた様に声を張り上げる。
その様子だと、彼らを守ることは出来たようだ。

……え、ほんとうに？？？
正直ギリ攻撃受けちゃうかな～くらいだと思ったんだけど。
あれ？？？と思っているうちに、自爆の爆風が止んで、辺りが見えるようになった。

俺の目の前には、あきらかに高レベルの結界。

「なっ、Aさんそんな凄い結界出来たんですか？！」

「いや、あれー………」

俺が自分で出来る結界、今何故か出せている結界の半分も行かないほどの、ショボイのだと思っていたのだけど。
え、なんで急にこんな凄いの出来るようになった？？？

(A！大丈夫か？！お前だけ爆風に巻き込まれたように見えたが……)

(いや、無傷だけど……？？？)

(良かった……！とりあえずAは、3人を安全なところに連れて行け！あとは俺が倒す！)

(分かった！)

何故……？？？と思いながらも、リムルに命令されてきてくれた嵐牙と共にその場を離脱する。
その時カバルには「リムルさんも凄いとおもったけど、Aさんも化け物だったわ……」と言われてなんとも言えない顔をするしか無かった。

「A様！服が……！」

「大丈夫、服だけだから」

嵐牙に心配そうに言われて、広範囲に服が焦げてしまっていたのにようやく気づいた。
けど、火傷などの怪我はどこにも見当たらない。

確かにさっき、リムルが言った通りに爆風を受けた感覚はあった。
……あんな灼熱の風に当たっても、火傷ひとつないって……

その時、俺は前世で折れる前に聞こえた声を思い出した。

───《確認しました。対熱耐性獲得…成功しました。続けて確対寒耐性獲得…成功しました。対熱耐寒耐性を獲得した事により、『熱変動耐性ex』にスキルが進化しました》

……ああ、なるほどね。