【題名変更】戦闘特化なのにあんまり戦ってない気が…… (ページ43)

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リムルがこの森へ来た目的を尋ねると、カバル達はあっさりと全てを話してくれた。

暴風竜ヴェルドラが消えたことにより、ブルムンド王国のギルドマスターから、封印の洞窟やジュラの大森林の調査を依頼されたのだという。

……ああ！洞窟であった(見かけた)3人組か！
シズのインパクトが強すぎて頭の片隅に押し付けれていた。

それにしても……この世界に守秘義務というのは存在しない感じかな？俺達からしたらベラベラ話してくれるのは有難いけど、こんな簡単に調査対象であるジュラの森で暮らす魔物に話していいのか……
少なくとも、彼らでは審神者にはなれないだろうなと俺は思った。秘密を守れない人はそもそも論外だろうし。
　
まぁその話は置いておいて。
どうやらヴェルドラの消失は、森の魔物達だけでなく人間達までをも騒がせる大事件だったらしい。何かしら封印とかされていたから、凄いドラゴンなんだろうなとは思っていたけど、予想を遥かに超える大物だったらしい。
いや本当に予想外なんですけど？！もう俺の中でのヴェルドラのイメージはツンデレなんだけど！？

世界に名を知られているヴェルドラの事をツンデレとか思っている俺も、大物かもしれないね……(白目)

リムルも隣で乾いた笑いをしていた。気持ちはお察しします……というか多分同じです……

「話はわかった。今日はここに泊まっていくと良い、ゆっくりしていってくれ」

「ありがとうございます！」
　
　
なんとか持ち直したリムルがそういえば、とっても元気なお礼が帰ってきた。

……なんというか、人間にも色々いるもんだなあって改めて思い知らされた。
きっと彼らのように心が広い人が全員というわけじゃないんだろう。リムルがドワルゴンに入る前に絡まれたという人間のように、魔物に対して差別をしたり、見下したりする人もいる。

……いつか、彼らのような人が、彼らのように差別をしない文化が広まって、魔物と人間が共存できる世界が出来たらいいな。

なんて、ちょっとした夢者型なのかもしれない。

「あの！Aさんって普段どのようにして体とか洗ってますか？！森の中だと中々身を清めることが出来なくて……」

………あの、エレンには申し訳ないけど……

「俺、男ですよ？」

次の瞬間、静まり返り、そして「えええええ？！」と絶叫が響き渡った。