【題名変更】戦闘特化なのにあんまり戦ってない気が…… (ページ19)

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「って！なんでAは妖気が漏れてないんだよッ！！！」

「た、多分最初から漏れてなかったんじゃないの？分からないけど？」

「畜生俺だけ社会の窓全開で歩いていたということかよ…！」

え、なんかよくわからないけどごめんなさい…？

しばらくすると、リムルから出ていた大量の妖気は徐々に引っ込んでいった。
ただ、余程妖気が漏れていたのが恥ずかしかったのか、さりげなくごまかしていたけど。

「お前達の願い、暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル・テンペストが聞き届けよう！」

そして最終的に、リムルは村長の願いを聞き入れた。
やってくる魔物(あの狼だったらしい)から、このゴブリン達の集落を守るという約束。
対価は、ゴブリン達の忠誠心。

恐らくリムル的に何かが欲しかったとかは無いんだろうけど、まぁギブアンドテイクは大事だよね。

「Aは？」

「どちらでもいいかな。俺も手伝った方がいいですかね？」

「は、はい！貴方様の様な方がいらっしゃれば、もっと我が集落は安心出来るでしょう」

ウォォーーーーン

どこからか狼……いや、牙狼族の遠吠えが聞こえ、ゴブリン達が震え始める。

「怖がる必要は無いですよ」

「え……」

「これから倒す相手……ですよね？」

「では…」

「はい、俺もお手伝いします。A・テンペストの名に誓って」

にっこりと笑って、村長に……そして聞いていたゴブリン達に向かってハッキリと発言をする。撤回は許されない。命をかけた約束事だ。

俺の言葉を聞いていたゴブリン達が膝をついた。

「我らに守護をお与えください。さすれば今日より我らは貴方様方の忠実なるシモベでございます！」

そして、リムルと俺に対し、頭を下げていた。

……な、なんか、慣れないなぁ。
刀剣男士だった時は、俺が審神者である主に忠誠を誓う立場だったし。なんとも言えない違和感がモゾモゾする。

堂々と頷いているリムルは凄いなぁ。