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「そもそも、リムルが言う"スキル"とかも、俺よく分かってないんだよね……」
「あれ？Aには大賢者のようなナビみたいな……Siriみたいなのはいないのか？」
「いないよ。多分リムルだけのスキルなんじゃないかね？」
「そうか……」
うん。俺には大賢者とかよく分からないから、たまにリムルが1人で見知らぬ誰かと会話しているのを聞くと、色んな意味で心配になる(主に頭)のは秘密にしておこう。
「！それなら大賢者に聞こう！」
「え？大賢者に？」
「おう！ちょっと抱えてみてくれ」
何やら大賢者からアドバイスを貰ったようで、ぴょんとリムルが腕の中に飛び込んできた。
流石に何度も飛び込まれてきたので、そろそろ慌てずに抱えられるようになった。
「大賢者！よろしくな！」とリムルは元気よく言ったが、途中から「あれ？」と首を傾げているように見えてきた。
「どうしたの？」
「い、いや……なんか、大賢者が調べようとしても妨害が入るみたいで、分からなかった……」
「妨害？！」
勿論俺自身が何かしている"つもり"は無い。
つまり何か別の力によって妨害されているということで……
「え、怖い……」
思わず本音が溢れて、背中がゾワッとした。
「だ、大丈夫！大丈夫だからな！いや何が大丈夫なんだよって言われたらそれまでなんだけど……一緒にいるし、何かあったら守るから！」
「ありがとう……」
リムルの言う通り、正直根拠とか全くない言葉だったけど、今はその言葉に縋りたくて仕方がなくって、思わず強めにリムルを抱きしめてしまった。
◇◆◇◆
種族：スライムが、種族：付喪神のステータスを確認出来るのは流石に無理があるんじゃ…？ということで、今の時点でリムルはAのステータスを確認出来ません。
あとAは自分が元々刀剣男士だったというのは頭にあるけど、そこから今の種族が付喪神だという発送には至りませんでした。
あって種族：刀剣男士or戦士くらいだとしか思っていない。
そしてこういう所で弱さ的なものを見せてしまうのが続き、結果保護対象に入りつつある……
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作者名：姫林檎 | 作成日時：2020年9月23日 12時
