騎士と店主はめかし込む�� ページ10
「ギルさん、おかしくはありませんか。」
「イケメンハ滅ベ。」
「ええ！？ギルさんも似合ってますよ！！綺麗ですよ！！」
「俺は顔出さネェヨ。」
「あっ。」
ヴェールを持ち上げて呆れた顔をする礼服のギルさんはとっても新鮮だ。
俺はこれでも王国騎士団の所属。
ヴィクトリア家は特別に勲章があり、その上に最上位の軍服を着るのが正式な場での正装だ。
今回も軍服といくつかの勲章を実家から持ってきてもらった。
もちろんどれも俺が賜ったものだが、父上よりは多くない。
「護衛も含めてんだからしっかり仕事シロヨ。」
「はっ！」
敬礼を返せば満足そうに口角をあげてくれた。
とってもかわいい。
公共の場ではそれなりに仲がいいことを示すためにギルバート様と呼ぶように仰せつかった。
殿下とつけないだけでも他人行儀感が取れる。
愛称呼びはあまりにもフレンドリーすぎるため、却下と相成った。
残念。
「お熱いお二人さん。そろそろお時間ですよ。お兄様はちゃーんとイントネーション戻してね。ソレワザとなの知ってるけど。」
「ええ！？わざとだったんですか！？」
「イントネーションってのは育ちの良さが出るんダヨ。んっんん…これでいいか。」
「ばっちり。」
あああああああわわわあわわわわあわ！？！？
ギルさんが普通にしゃべってる！？！？
「はわわ…。」
「そんなに驚くことではなかろう。カオス様だって普通に話しておられる。私は一応第一王子だぞ。」
「一人称私のギルさんもかわいい…。」
「盲目を通り越して壊れているのではないか。」
「いつものことでしょ。ほら、お父様がいらっしゃってるよ。」
「ああ。ご挨拶しなければな。アルマは後ろに控えていなさい。」
「はい。ギルバート様。」
一歩後ろへ下がったのを確認したカイネが扉を開ける。
現れた国王陛下はいつの日か見た威厳溢れる姿のままだ。
ギルさんの姿にすっかり眉尻をさげ、カイネごとギルさんを抱きしめた。
「ギルバート。息災であったか。カイネもこんなに大きくなったのだぞ。ああ。本当に我が子達は愛らしいものだ。」
「お父様、苦しいのですが。」
「あっはっは。ろくに会いに来ないからお父様ったら心配しちゃってたんだよ。」
真っ白な髪と金色の瞳を持つカイネは女神様譲りだったのだろう。
黒い瞳と黒い髪は国王陛下譲りなのか、白髪の混じったグレーと意志の強い黒が相まみえる。
あれが親子なのかと大いに納得した。
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
