騎士と女神と店主は教会で�� ページ8
何も知らないと言っても知識と学はあるギルさんは持ち前のカリスマ性でどんどん上へと昇り詰める。
一応王族であったゆえに剣技も体術も馬鹿にならない。
喧嘩も強かったギルさんが上り詰めるのにそう時間はかからなかった。
いつの間にか地域を収めるギルバート・クロウリーとなり、自由が利くようになったのだ。
彼はアップタウンにもダウンタウンにも出入りをし、世界を知り始めた。
そこで知ってしまった娯楽が一つ。
「酒ダ。」
「はぇ？」
「世の中は酒ダ。酒さえあればなんだってできル。酒は最高の娯楽で商品で材料で毒ダ。」
酒は飲めないやつはいても心底嫌いな奴は少ない。
たいていのお偉いさんは飲めることがステータスだ。
だから酒が好きだとギルさんは笑う。
酒は万能薬なのだと。
「俺は自由に生きられる権利を手に入れたシ。両親が嫌いだったわけじゃナイ。弟のカイネリアスだって仲良くできたらなって思っテル。だから今回の話に乗ったんダ。」
ダウンタウンの酒場の店主ギルバート・クロウリーと現人神で第一王子のギルバート・コーネリアス・アーサー・クロウリー。
どちらが自分でどちらも大事にしたい。
現人神とはそれほど影響力があるもので、容易に降りることが出来ないのだ。
故に必要に応じて留学から帰国という形で一日帰るふりをしてすぐダウンタウンに戻った。
今まで何とかしのいできた。
「だが今回はそうもいかネェ。今日の晩餐会から見合いが始まル。俺が平穏に今まで通り過ごすには他国の介入を何とかしなきゃならネェ。」
「そのために既に恋愛結婚でもしたふりをして他国の介入余地はないと示す…？」
「ソウイウコト。」
現人神は基本不可侵領域だ。
接触はもちろんのこと御身を目に止めることすら許されない。
しかし、今回の現人神は依り代を大事にしていると聞く。
カオス様はギルさんをとっても大事にしているのだ。
そこに付け入る隙がある。
「俺を手に入れられれば、他国はカオスをゲットでキル。神様の一本釣りダ。」
「国益の観点からも、ギルさんの平穏観点でも大いに問題ですね。」
「だからフリをする必要がアル。お前なら適任ダロ。」
戦神の息子は立場としても問題ない。
さらに俺はギルさんに惚れているから演技とか関係なくそれはもうべた惚れだ。
なるほど。確かに適任かもしれない。
しかし本当に俺でいいのだろうか。
いっつも俺軽くいなされているし…。
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
