男四人の飲み会開催 ページ33
急遽開催された烏合の衆飲み会withグウェンダル殿下。
ロゼと俺は強制参加だったとしても、ある意味一番拒否権のあったグウェンダル殿下が全く拒否せずむしろノリノリで承諾したことが非常に意外だった。
少しぐらい嫌がるものかとも思ったが嫌がるどころか嬉々として入荷したばかりのビールを振る舞ってくれた。
気合を入れて酒瓶を開けたギルさんと一緒につまみを飲んで馬鹿みたいに飲んでいる。
「あの酒豪たち化け物か何かか……」
「すまん、ロゼ。俺が止められなかったばっかりに」
「どうせギルさんの独断専行だろう？現人神の権力を振り回されたら誰だって逆らえないさ」
「いや、酒が飲みたいって可愛くおねだりされた。無理。可愛すぎて断れない」
「お前を一瞬でも哀れんだ俺が馬鹿だった」
ギルさんとグウェンダル殿下は二人してお互いが持ち寄ったつまみと酒を浴びるように口にしているが、流石の俺もあそこに交じろうとは思わなかった。
それよりも最近会えていなかったロゼはどうしているのかと問いたく、二人で少し離れた場所に座っている。
「グウェンダル殿下の護衛はどうだ？」
「特に問題なく、ってところ。あの人自身の腕が立つのもあるけど、口が上手いから襲われるような恨みも買わねぇし商談も順調だよ」
「そうか」
ロゼの冷静そうな様子を見るに恋愛面での進展はなし。
それどころか手も出していない様子に呆れ気味だ。
俺は毎日告白してもあしらわれるのに、そんなに悠長で大丈夫なのだろうか。
グウェンダル殿下はこの期間にロゼをものにしなければ当分は会えないだろうに。
「色々贈り物もくれるし、快適だぜ」
「贈り物？」
「ああ、酒とつまみとたまに肉。どれも美味いし貰って飽きねぇし」
女性に贈るようなものでも贈っているのかと思ったが予想外なことにワイルドなものを贈っていた。
時と場合と人を選ぶ贈り物が出来るのは商人気質だろう。
その人が喜ぶものを贈る前にまず一般的に喜ばれるものを渡し、様子を見る。
アタリがあれば定期的にリピートさせればいいし、外れであれば新天地を開拓する。
実に効率的で相手に不快感を与えない戦法だ。
俺も真似出来たらよかったのだけれど、これは相手に恋心が悟られていない前提だなぁ。
「護衛なのにすっげぇ気にかけてくれるしさ。居心地良いぜ？」
「ああ、そうか。それならよかった」
人はそれを懐柔と呼ぶのだけれど。
ロゼが知らないのなら知らんぷりで通しておこう。
続く
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
