幼馴染の苦難 ページ27
「というわけで、グウェンダルがこの国で暫く活動するにあたって護衛が必要になった。騎士団第二部隊が適任との判断で現在隊長不在の為副隊長のロゼが管理するように。」
「うっそでしょ！？！？」
「すまん……ロゼ……お父様からのご命令だ……。」
先日の一日護衛から数日たったころ、再び登城を命じられギルさん直々に他国の王太子護衛が命じられた。
騎士団長と国王陛下の署名入りだ。
「第一部隊から派遣で出せばいいじゃないですか！なぜ市街地護衛部隊の第二部隊が！？」
「王城の警備を手薄にするより人員が足りている第二部隊から数人引き抜いた方がいい。」
「反論の余地なし……！！」
なぜこんなことになったのかさっぱりわからないが俺はグウェンダル殿下の護衛部隊を率いる羽目になった。
確かに第一部隊はかなり距離はあるが現人神の身辺護衛に回されている。
それより市街用に沢山人員がいる第二部隊から何名か選抜した方がいいに決まっている。
職場が変わるだけで舞台まるまる移動は混乱が少ないモノだ。
「せめてアルマ返してください。」
「勅令を断れと幼馴染に言えるのならどうぞ？」
「くっそう何様なんだこの人……。」
「俺様何様現人神様だ。敬え。」
言い返せないのが非常に腹立つ。
ダウンタウンにいた時より俺様度が上がっている気がする。
名実共に最高権力者なのが超腹立つ。
「なんだ。何の不満がある。他国の王太子の護衛など栄誉なことではないか。信頼と実績が無ければ不可能だぞ？」
「あんたがねじ込んだ風にしか聞こえないから嫌なんでよ。絶対厄介ごとじゃないすか。」
「今回に関しては単純な善意だ。ああ。善意だとも。」
副音声が聞こえる。
"俺が得する善意だ"と。
グウェンダル殿下と何かしらの交渉を行った上で俺が迷惑を被っている可能性が高い。
グウェンダル殿下自体は変態気質で商人特有の直接な物言いはあまりしない回りくどい口調としか情報がない。
絶対俺の人生を左右される何かがある気がするから行きたくないんですけど……？
「こんなオモシロ……んん、見世物はほかにあるまいよ。」
「言い直せてないです。悪化しています。隠す素振りぐらいしてください。」
「グウェンダル自体は気前のいい男だ。なぁ？アルマよ。」
「……はい。」
「間が！間がある！！」
細かいことは気にするな、と手であしらわれさっさと任命書を持たされて追い出された。
くっそうあの店主ぜってぇ今度ぶちのめす！！
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
