騎士を肴に飲む店主と商人�� ページ22
早くギルさんの下に帰りたくて、騎士団本部から馬を飛ばして王城まで汗だくのまま戻った。
門番に苦い顔で通されながら宿舎のシャワーを貸してもらい、急いで綺麗な軍服を着こむ。
早足にギルさんがいるはずの私室の扉の前まで来て、深呼吸の後にノックを四回。
きっとロゼが苦笑いで開けてくれるはずだ。
浮きたつ心のまま扉が開くのを待つこと数秒。
俺を迎え入れてくれたのは。
「やぁ、アルマ君。待ってたよ。」
開いた扉の先には俺よりも大きな男、グウェンダル殿下が立っていた。
えっまってこれどういう状況ですか？？
「準備はできてるんだ。仕事帰りでお疲れだろうけど……んん？おやおやこれはこれは。シャワーを態々浴びて訪れるとは。なんという据え膳。」
巨体のせいで部屋の奥が見えないと思ったらひょっこりとギルさんが現れる。
「なぁにしてンダァ、グウェンダル。おお？アルマか。おかーり。」
「君の愛しのアルマ君が身綺麗にして部屋を訪れてきてくれたよ。」
「あー据え膳ってあれか。東の国の据え膳食わぬは男の恥っていう。」
「そうそう。夜のお誘いを断るのは男の恥だろう？」
仲のいい男同士の友達かというほどさらりと猥談を繰り広げ、二人とも動じていない。
え？え？ほんとに何があったの？？俺理解が追いつきましぇん……。
「それについては同感だが惚れたヤツを廊下にほっぽったままなのもどうかと思うゼェ。」
「おっといけない。さあ入って入って。準備はできてるんだ。」
手を引かれるままに部屋へ入るとロゼが何かをもって現れる。
準備とやらはバルコニーにできているようで二人は其方へ行ってしまった。
「ロ、ロゼ……なんだこの状況は。」
「あーなんていうかな。ギルバート殿下とグウェンダル殿下が悪友になった……？」
「なぜそんなことに……。」
「一言で言えば、酒？」
「何もかもを理解した。」
バルコニーのテーブルに並べられているのはどう見ても酒だ。
ギルさんが調理するためなのか野外用の調理器具が一式揃っている。
酒場から持ち込んだのであろう大量の酒とカクテルの材料と思われるジュースと果物がバルコニーの一角に山積みになっていた。
見たことのない酒はグウェンダル殿下が持ち込んだのだろう。
知らないつまみや食材がいくつか見受けられる。
「グウェンダル、これはなんだ。」
「ああ、それはね……。」
ギルさんが楽しいなら、いいか。
騎士を肴に飲む店主と商人�侠�←店主と商人は牽制し合い、巻き込まれる幼馴染��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【BL】家政夫を攻略するのは難しい【オリジナル】 【BL】｢し｣かしながら、僕と契約したSランクの守護神が、性格がドSの疫病神だった...
【オリジナルBL】ヤンキー先輩はイケメン後輩にどうしても勝てない。もっと見る
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
