店主と商人は牽制し合い、巻き込まれる幼馴染�� ページ21
「貴君は随分とアルマを気に入っているようだが、予め忠告させてもらおう。あれは、俺のだ。」
手を出せば持てる力全てをもって貴様を滅ぼしてくれよう。
俺のモノに手を出す不逞な輩に慈悲はいらない。
グウェンダル殿はにっこりと微笑み、大きく口を開ける。
黙っていればただの富豪王子なのに口を開けば残念だ。
ああ、それは俺もか。
「く……くく、くははははははは！！こりゃあ参った！ヴェールの下にどんな異形がいるかと思えばなんてことない！！俺と同じただの粋狂な男か！！」
「なんだ。知らなかったのか。そんなんで俺もアルマも娶ろうなんて考えていたのか？とんだ阿呆だな。」
「然り！全く持って言い返す余地なしだ！現人神と構えていればただの男などここまで面白い冗談もない！だが相成れないな！無理だ！同族嫌悪もここまでくれば清いというものだなぁ！」
「同感だ。是非近づかないでほしい。」
「それも無理だ！俺はお前達を気に入ってしまった！ぜひ仲良くしたいものだ！いろいろとな！ああ是非とも！」
クツクツ笑う男は先程より幾分かマシだ。
腹の探り合いをやめた男の中身は俺と大差ない。
こいつ実は別のところに本命がいそうだ。
その本命さんはご愁傷様だが。
「ギルバート殿はまだ何か隠していると見た。珍しいモノなら大抵喜ばれるものだが、それよりも好きなものがあるだろう。ああ、わかるぞ。俺と同じなら答えは一つしかない。」
「ほお？当ててみろ。言った途端この茶会がすべて台無しになるぞ。」
「今更気にしないだろう。恐らく君はそういう男だ。」
この男本当に嫌いだ。
きっと趣味すらも趣向すらも俺はこいつとそっくりだ。
「実は一人でこっそり楽しもうと持ってきたニホンシュなるものがあってだな？」
「……交換条件は？」
「話が速くて助かる。是非アルマ殿もご一緒願いたい。彼もなかなかに強いだろう。そして君はつまみからカクテルまでお手の物。俺の目利きは間違っているかな？」
「現人神を料理人扱いする気か？」
「なんだ。飲みたくないのか？」
ニヤリ、と笑われて青筋が浮かぶ。
ムカついた俺はロゼにメモ帳を持ってこさせ、ありったけ店にあるはずの酒を書き連ねる。
「これ全部持ってこい。俺の"家"にある。」
「え？は！？今からとりに行くんですか！？」
待っていろアルマ。
俺が今この変態を酔い潰してやるからな。
騎士を肴に飲む店主と商人�帰�←店主と商人は牽制し合い、巻き込まれる幼馴染��
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
