騎士と幼い騎士 ページ12
ギルさんが準備を国王陛下と行っている間、あまり聞かれたくない話だと言われて廊下へと退室する。
騎士もしているカイネがいるのなら大丈夫だろうとの判断だ。
カイネの護衛騎士も廊下で待っているということで、挨拶しようと周囲を探すと思わぬ顔が見えた。
「セシリア？なぜここにいる？」
「ヴィクトリア隊長。お耳に入れたいことがございます。」
「…構わないが、ここから動くことはできん。」
「もちろんでございます。」
いつもの口調がないセシリア・ランフォードは実に怪しい。
一体全体どうしたのだろうか。
「まず名乗りをあげねばなりませぬ。セシリア・ランフォードで御座います。ツヴァイン・フォン・ヴィクトリア様とカイネリアス様の命により、アルマ様の部隊にて監視を行っておりました。」
「…まあ、怪しいとは思っていた。潮時というものか。」
「正式にギルバート殿下に認められた今、余計な不和を招きたくはございません。」
セシリアは最年少で我が隊に配属された優秀なものだった。
田舎出というには、あまりにも。
今更裏のモノだとか外部の兵だと言われても正直動じる部分はない。
陛下に仇名すようであれば切るだけの話だった。
しかし父上とカイネからの命令だったとは。
断りを入れずらい面子に頼まれたのもだ。
「アップタウンから我々を追跡し、ギルさんの住居へ侵入したのもお前か。」
「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。」
「構わん。仕事であろう。俺も父上に頼まれてしまったら断りずらい。」
「御心使い、感謝いたします。」
ギルさんに撃退された追跡者は内部のものだと感づいていた。
故に調査は行わなかったのだ。
正直誰でもよかったのだ。
何があっても撃退するだけの話なのだから。
「これからどうするのだ。」
「部隊の再配属が行われました。元居た第二王子近衛隊に戻ります。」
「そうか。ではしばらく世話になるな。」
「はい。どうぞよろしくお願いします。」
「ところで…。」
めちゃめちゃ気になっていたことが一つ。
いやもう気になるとかそういうレベルじゃないのだけれど。
「なんとかっす、という口調は作っていたのか？」
「あ、あー…これっすね。近衛隊に入ってから直したんす。田舎出ってのは本当なんっすよ？」
「なるほど。王城でそれは確かにまずいな。」
くすくす笑っていると後ろの扉が開いた。
お互いの主が同時に顔を出したのだ。
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午睡(プロフ) - crankyさん» ご感想ありがとうございます！頑張って更新してまいりたいと思います！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
cranky(プロフ) - めっちゃ大好きな作品です！(*'ω'*)更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: c56a3e73e6 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - 由亞-ゆあ-さん» ご感想ありがとうございます！更新の励みになります…！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: c737663614 (このIDを非表示/違反報告)
由亞-ゆあ-(プロフ) - 年下×年上の .. ﾄﾞｽﾄﾗｲｸです .. * 2人が、繋がるのが待ち遠しいです♪これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月22日 17時) (レス) id: 5570d39ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2019年4月6日 18時
