第４２話 ページ44
Aside
“影”
俺は遠い昔に思いを馳せつつ、言葉をつづけた
貴「“影”は簡単に言えば、俺たちを狙っている
“悪魔の魅入り子”“悪魔の見初め子”は精霊がほぼ無償でチカラを貸す存在
つまり、“悪魔の魅入り子”“悪魔の見初め子”を研究し、その存在を解明できれば
さらに効率よく精霊を利用することができる
だから、あの子らは、かつて共に暮らしていた子どもたちは狙われた末、殺された」
これが俺が「未来は暗い」と言った理由
だけど、このことだけは伝えないといけない
この四人にちゃんと選択肢を残すために
貴「一般的には“悪魔の魅入り子”“悪魔の見初め子”というのは伝承くらいでしか残っておらず
今もなお存在していることすら知られていない
精霊の存在を隠されているのだから、その恩恵を受ける存在も隠される
そもそも、チカラを使っている瞬間を見られなければ、俺たちがそうだとはばれない
だから、お前たちが一般人の中で生きることは可能だ」
そう言うと、彼らは恐ろしく真剣な顔をした
黒尾は目をつぶり、考え込んでいる
こいつは多分、頭がいい
だからこそ、考え過ぎる
仲間のことを思うからこそ、いろんなことを難しく考えてしまう
不器用な生き方に、ほんの少しだけ自分を重ねてしまう
月「あなたは、」
貴「ん？」
月「最近“影”に会ったんではないですか」
流石に鋭いな
と、思うと同時に覚醒の早さに頭を悩ませてしまう
あれの選ばれたのもうなずける
貴「そうだな、会ったというか、絡まれたというべきか」
思わず眉をしかめるのを見て、木兎が不安げな顔をする
貴「その時は退けた
ただ、あいつらの目的がわからない
俺の顔は割れているから狙われるのもいつものことだが、」
俺はそこで一息つく
貴「なぜ今になって奇襲してきたのかわからない」
申し訳ないけど、不安を煽るようなことしか言えない
彼らに誠実で居ようとすると、どうしてもこうなってしまう
貴「だが、安心してほしい
ここは特殊な環境で、セキュリティ面では万全を期している
“影”がこの場所を特定し、襲撃してくる確率は少ない
トラップの類も多いしな
万が一、のことは否定できないが……」
俺に言えるのはここまでだろう
あとは彼らが何を考え、何を想い、どう決断するかだ
さぁ、見せてもらおう
君たちの行く道を
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カゲロウ・イズ(プロフ) - 月影●○雷世さん» ありがとうございます！そういっていただけると嬉しいです。これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。 (2017年3月24日 14時) (
レス) id: fb4b8f8897 (このIDを非表示/違反報告)
月影●○雷世 - 難しいから無理かなぁ？って見たけど続きが凄い気になる話しですね！！！はまりました！これからも頑張って下さい！ (2017年3月24日 14時) (レス) id: 3c6ba05b70 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - ほえー( °А°)そんな細かい設定が……。細かい設定があるの嬉しいです!! 続き楽しみです(*^^)ﾉｼ (2017年3月14日 9時) (レス) id: 2c0bf17531 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ・イズ(プロフ) - 睡蓮さん» 受験、お疲れさまでした。いつも読んで下さり、ありがとうございます！とても励みになります。期待に応えられるよう、頑張ります！ (2017年3月13日 18時) (レス) id: fb4b8f8897 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - ﾌｵｫｫｫｫｫｵｵｵｵ!!!題名出てきたぁぁああ(°∀° )展開が！展開がァァアアア！！ ホントに俺好みです!!!! 受験が終わったんでこれから毎日見に来ます。これからも頑張ってください！けど、無理しないで下さいね?ではではﾉｼ (2017年3月13日 9時) (レス) id: 2c0bf17531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カゲロウ・イズ | 作成日時：2016年1月22日 23時
