悪魔の魅入り子、悪魔の見初め子<第三体育館組>

第２８話 ページ30

月島side


月「んんっ、」

赤「起きた？」


いつの間にか寝入ってしまったみたいだ

ダイニングテーブルに突っ伏していたせいで腕がしびれた



うん、痺れた


木「？、どうしたツッキー？」


黒尾さんが物凄い悪巧みの顔で近づいて来た

ヤバい、嫌な予感が……









ツンッ









月「！！！、、、、、、」



黒尾さんっ、

クソッ、そのしたり顔腹立つ！


黒「どうした〜ツッキー？」

月「……っ、後で覚えといてくださいよっ、」


ツンッ


月「うっ、、、、」


コノヤロー！


赤葦さんも見てないで助けて下さいよ！

木兎さんも近づいて……


頼みますっ、赤葦さん止めてください！









ツンッ







月「っ、、、、、、、」


必死に叫びたいのを抑える




ツンッ




月「ぐっ、、、、、、」




抑える






ツンツンッ




月「コノっ、、、、、、、」








ツンツンツンッ








パシッ



赤「そのくらいにしてあげてください、月島がかわいそうです」


ナイスッ、赤葦さん


黒尾さんと木兎さんが調子に乗り始めたのを見かねて、腕をつかんで止めてくれた


正直そろそろ限界だった








けど、









痺れたときって、









治る少し前が









一番ツライ……








月「」








ひたすら悶絶して、ひたすら堪える







月「」









……、ツンッ







月「うぎゃっ、、、、、、」

赤「……、可愛い悲鳴だね……」



だ・・・・、れだ・・・・よっ！






顔を上げてみると、近くに誰も



えっ？




誰もいない？





腕に目を落とすと、小さなトカゲみたいなのが首をかしげた



月「えっ？」




ビクッ、パタパタパタパタ




あっ、逃げた







赤「どうした月島？」

月「え、、と、
　 なにかいませんでしたか？テーブルの上に……」

赤「？、何もいなかったと思うけど」

月「そうですか」


僕の見間違い？

でも、確かにいたはず



だって、





メチャクチャ腕がつらかった




あのトカゲ？は手のひらに乗るくらいの大きさ

ほっそりとしたスマートな体

色は薄いピンクに水色のまだら模様が大きく入っていた

お腹は黄色




こんなにはっきりと見えたのに幻とはあり得ない









後でAさんに聞いてみよう

何か知っているかもしれない




ねぇ、




だから、









早く帰ってきてよ

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