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第11話 ページ13

赤葦side

チュンチュン

小鳥のさえずりで目が覚めた

こんなに静かで穏やかな朝は久しぶりかもしれない

ほかの人を起こさないようにそっとベッドを抜け出し、部屋を出た

あの人は俺たちのことを気遣ったのか、同じ部屋で過ごせるように大部屋を与えてくれた



少し館の中を歩きながら昨日のことを思い出す

つい最近まで気が狂っているような人に飼われていたのが嘘のようだ

「お前たちの目が面白かった」

あの人はそういった

そして、自由を与えてくれた

この先の未来を選ぶ自由を……


名も知らない

不思議な力を持ち、元々は俺たちと同じ境遇


だからこそあの人が何をしてくるかわからない

けど、信じてしまいそうになる

1週間、まだ時間はある

何も知らずに決めるのは早計だ



そう思った矢先、玄関ホールについてしまったようだ

何となく外へ出てみようかと思った

別に禁止されてないし


外はうっそうとした森に囲まれていた

来るときは気付かなかったけど、所々に手入れをしたような跡がある

裏にも何かあるのかな


「おはよう、早いな」


ビクッ


突然後ろから声がした

赤「……、おはようございます」

心臓に悪い

貴「敬語はいいって」
赤「癖みたいなものなので、それは無理かと」
貴「ふ〜ん、ま、いいや
  おいで、裏へ行くんだろ
  案内してやる」

何もかもお見通しのようだ

おとなしくついていくと、


色とりどりの花畑、花壇

みずみずしく茂る野菜畑

果樹園のような木々


館の外観やあの人からは思いがけないような光景が広がっていた

赤「う、わぁ……」
貴「すげえだろ
  いつでもきていいよ
  ほかのやつらにも教えてやんな」

そういってどこかへ歩き出した

赤「どこへ行くんですか」
貴「ん?ちょっと散歩
  あ、暇なら花とかに水あげといて
  そこのポンプのそばにじょうろがあるから」

軽〜く手を振りながら、森の中へ姿を消した





色々考える前に、お花に水を上げようか

一応お世話になっているし、

「働かざるもの食うべからず」だしね

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設定タグ:第三体育館組 , ハイキュー   
作品ジャンル:ファンタジー
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カゲロウ・イズ(プロフ) - 月影●○雷世さん» ありがとうございます!そういっていただけると嬉しいです。これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。 (2017年3月24日 14時) (レス) id: fb4b8f8897 (このIDを非表示/違反報告)
月影●○雷世 - 難しいから無理かなぁ?って見たけど続きが凄い気になる話しですね!!!はまりました!これからも頑張って下さい! (2017年3月24日 14時) (レス) id: 3c6ba05b70 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - ほえー( °А°)そんな細かい設定が……。細かい設定があるの嬉しいです!! 続き楽しみです(*^^)ノシ (2017年3月14日 9時) (レス) id: 2c0bf17531 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ・イズ(プロフ) - 睡蓮さん» 受験、お疲れさまでした。いつも読んで下さり、ありがとうございます!とても励みになります。期待に応えられるよう、頑張ります! (2017年3月13日 18時) (レス) id: fb4b8f8897 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - フオォォォォォオオオオ!!!題名出てきたぁぁああ(°∀° )展開が!展開がァァアアア!! ホントに俺好みです!!!!  受験が終わったんでこれから毎日見に来ます。これからも頑張ってください!けど、無理しないで下さいね?ではではノシ (2017年3月13日 9時) (レス) id: 2c0bf17531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カゲロウ・イズ | 作成日時:2016年1月22日 23時

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