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映画のチケット買おうと思ったら慎太郎くんが先に買ってくれてて、お金払うよって言っても無理！って聞いてくれなかったから
全然金額足りてないけど、ポップコーンとジュースは私が奢るってことになった。
「ポップコーン何味がいい？」
『え〜待って迷う』
「あ、ハーフアンドハーフもある」
『じゃあせーので食べたいやつ言ってそれしよ』
「ありだね」
『いくよ？せーの』
「『キャラメル』」
綺麗に揃った声にびっくりして慎太郎くんを見たら慎太郎くんもこっちを見ていて、そのきょとんとした表情がかわいすぎて思わず笑ってしまった。
『ねえ今俺の顔見て笑ったっしょ？』
「わらっ、笑ってないよ」
『絶対嘘じゃん！Aちゃん悪い！』
「ちが、息ぴったりだねって思ったの！」
『あ〜あ〜、俺の顔見て笑うんだ〜』ってわかりやすく拗ね始めるから
「ごめんね、かわいくてつい」って謝ったら『やっぱ顔じゃないかー！』ってつっこまれた。
ころころと表情を変える慎太郎くんがおもしろくてまた笑っちゃったら、今度は慎太郎くんも『俺らしょーもないね？』ってつられて笑った。
会ってまだ2回目だし、前みたいに千秋もいないから今日めちゃくちゃ緊張して喋れねないんじゃないかとも思ってたんだけど、
友達みたいな距離感で話せてる自分にちょっとびっくりしてる。
慎太郎くんが気遣ってテンション合わせてくれてるのかもしれないけど、素直に居心地がいいなって思った。
◇
「んんー！」
『はは、肩こった？』
「うん、バキバキ」
私が見たかったのは最近公開されたホラー映画で、急にバン！って出てきてもびっくりしないようにずっと身構えてたらさすがに身体中バキバキになってしまった。
集中してたからか目も乾燥してしょぼしょぼする。
「付き合ってくれてありがとう」
『んーん、びびってるAちゃんおもろかったし？』
「うわ、悪い顔してる。慎太郎くんもちょっとびびってたくせに」
『俺ちゃんと見てたもん。誰かさんはほとんど手で隠してたんじゃん？』
「だって怖いじゃん」
そう、ホラー映画とかホラー小説は大好きなんだけど、それが怖いか怖くないかはまた別の話で。
全く平気！っていう人もるらしいけど私は普通に怖くなっちゃうタイプ。
まあ今日観た映画はあんまり面白くなかったけど。
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瀬名(プロフ) - よしのさん» はじめまして、嬉しいお言葉をありがとうございます。拙い文ですが、お楽しみいただけたようでなによりです、、、！暑くなってまいりますので、よしのさんもご自愛くださいね！ (2021年7月13日 1時) (
レス) id: ed37f60dc6 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - えっえっ…！きゅんきゅんしすぎて！大好きな作品に出会ってしまった！！お身体ご自愛ください＾＾ (2021年6月30日 12時) (レス) id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬名 | 作成日時：2021年2月22日 5時
