【wrwrd】最強な最弱少年 zwei[男主] (ページ9)

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そんな気がしてページ9

「鬱先生…??どうしたの?」

そっちを向き問いかけると
アチャーって顔して頭をガシガシ掻いた鬱先生

「いやぁ。そういえば指定されたお店があったんよ」

「忘れてたわぁ、じゃあ行こか。」

お姉さんごめんねと謝ってから
僕の手を引いて歩き出した鬱先生

「え、ちょ……お姉さんごめんなさい」

顔だけ振り返って呆然としてるお姉さん謝ると

ハッとなって引き止める

「待ってください。せめて試食だけでも」

「俺ら急いでんよ。悪いね」

止まったものの、顔だけ振り返って愛想笑いで断る鬱先生と

試食だけでも、と必死なお姉さん。

その会話を数回続けてると

「A様!どうか1個だけでも!」

と差し出される。

ずいっと差し出されてて

退く様子はなく、
どうしようかと

悩んでると、

「しつこいねん。お前」

女性の肩に手を乗せて、僕と女性を離すシマ

「行こうや。大先生、A」

「おん。お姉さんじゃあね」

どことなく悔しいそうな顔をした女性を置いて

僕らは、その場をあとにする。

「……、…………。」

女性が漏らした小さな声なんて聞こえずに。

「さすが心無いシマ。でもナイスやで」

「あるわ!!!」

「なんで二人ともそんな断ってたの?
試食するくらい大丈夫じゃない??」

賑わう街を歩きながらそんな質問をする。

すると顔を見合わせた2人は、んーーとうねって

揃って一言。

「「なんか嫌な気がしてん」」

こっちを見ずにそう言った2人に疑問を覚えながらも

人混みで、離れないよう

前行く2人の服を掴んで、目的の店まで着いて行った。