バレンタイン/kn(1) ページ38
「ひっ…は……シ、マ……一旦……やめ………」
呼吸がきれきれになりながらも
なんとか止めてもらえるように頼む
「…A……もうちょっと体力つけた方がええんちゃう…?」
まだ30分も経ってへんで?
そういいながら腰に手を当てて
若干呆れ気味に僕を見下ろす
彼、シマは全く息がきれてる様子がない
「…まず、元々の、運動、量が、違うんだから、…仕方ない、よ、ね、ぇ……????」
やばい
予想以上に息きれて喋れない………
なんでこんな事になってるのかというと
シマの手合わせに付き合っているからである
体力も戦闘センスも持ち合わせない僕が
体力が有り余り、戦闘に長けてるシマに付き合ってるのかというと
僕がシマにだけバレンタインの甘いものを用意してなかったためである。
いやー甘いの苦手って言ってたから作れるわけないよね
「おいおい大丈夫かぁ?w全然喋れてへんやんけww」
「うるっせ………」
「なんやと!?!?」
煽って来るチワワにボソッと冷静に返すと
軽くキレて怒るシマ
そして、そのままいつも通り追いかけっこになるかなって
下向いてた顔を踏ん張ってあげると
追いかけるどころか逆方向に向かっていくシマ
息を整えながらもじっと観察してると
2本の水が入ったボトルを持ってきた。
「まぁ、飲み物でも飲んで落ち着き」
ん、と差し出されたボトルに
予想外の事で反応できずにいると
いらんのかって言うから
急いで受け取る。
「……珍し」
「なんやw普通やろw」
「いや、心無いから」
「あるわ!!」
そう適当な会話をしながら
もらった飲み物口をつけて
一口飲めば次第に収まっていく荒い息。
「ありがとう」
「おう」
その短い交わしで、会話が終わり
訓練室にしんっとした静寂が訪れる。
気まずくなってなにか話そうと
口を開いたところで
シマから、なぁ、と声が掛かる
「なんで俺にだけ何もないん?」
「なんでって……」
「俺の事、嫌いなん……?」
理由を話そうとすると、
僕の言葉に被せてくるように言い放ったシマのその声は
普段の彼からは想像できないような、哀しそうな声で……
そんな声を聞いて、
言わせてしまって
僕は………
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
