バレンタイン/gr(1) ページ33
コンコンコン、と軽くノックする。
入れ、と扉の向こうからの声を聞いて
総統室
そう書かれてる扉を開けた。
相変わらず、この部屋に入るのは緊張する。
「なんだAか。どうした??」
「あのね、グルさん。これいらない?」
そういって差し出したのはガトーショコラ。
「……?これは…どうしたんだ?」
「あのね、らんらんから聞いたの。らんらんの故郷では今日、お菓子をあげる日なんだって」
だから、マンちゃんに教えてもらいながら作ったの。
そういって、ちらっとグルさんを見ると
「ほう…」
と言って見つめたあと、
「ありがとう。美味しくいただくゾ」
と笑顔で受け取ってくれた。
「ご馳走様」
「美味しかった……?」
ドキドキしながら返事を待ってると
すぐに、あぁ美味しかったぞ、と帰ってきた。
「それにしてもAなら能力を使えば一瞬だったのに、なぜ一からつくったんだ??」
「それはね、」
「能力使ってたらもちろん、これより美味しく作れるし、はやかったんだけど」
それだと、気持が篭ってない気がして
そういうと、ふっと笑って頭を撫でてくれるグルさん
「そうか。」
こう、短い言葉で交わす会話が心地よかったりする
暫く時間が経ってから、
そろそろ仕事始めるか、と言ったので
僕は邪魔にならないように
部屋から出ようと思う。
食べ終わった食器をお盆に乗せ
部屋を退室しようかと思ったら
後から「A」と呼ぶ声がした。
振り向けば、ちょいちょいっと手招きするグルさんがいるから
なにかなって思って近づけば
グルさんの手が、僕の前髪に伸ばされる。
ﾊﾟﾁﾝｯと軽く音がして
離れていく手を見つめながら
グルさんを見上げるようにしてると、
満足そうに笑ったグルさんが、いいぞ、と言って座った。
その後仕事を始めてしまったから、僕は部屋を出ていく。
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
