【wrwrd】最強な最弱少年[男主]

確信と新しい人 ページ11

歩いてると聞こえてくる、
なんかの爆発音と叫び声。

こういう場面に出たのは初めてだけれど、なんとなく、わかる。


今この国で戦争が起こっているんだ、と。



それと、さっきの緑さんから出た捕虜の言葉。

きっと、緑さんも赤さんも、目の前の青さんも。
皆、僕が居た国の、相手の国なんだろう。

生憎僕の両親は僕が捕まる前に殺されてしまっているし
愛国心なんてものもないから
いくら自国が滅ぼされようがどうでもいいんだけど…….

痛いのは、やだなぁ………。

死ぬのは別にいいんだけど、それまでの痛みがやだ。
うん。絶対やだ。




なんて心の中で考えてると、
青さんのついたよ、の声で
一気に戻ってくる意識。

青さんに手を引かれ着いた先は
大きめの白いテントみたいなところ。


「ただいまぁ」


手を繋いだままテントの中に入る青さんに
付いてって中に入ると、

顔に【神】の文字と

同じく顔に【天】の文字が

書かれた紙をつけてる人物がいた。



「……!?」





なんで顔隠してるんだろ……???





「おーおかえりー。その子がゾムが言ってた子?」

「ん、連絡入れててくれたんやね。そうそう」



電子機器を弄ってた手を止め、こちらを見た……
天……さ、ん???と青さんが会話してる間。
僕の目は電子機器に向いていた。


あ、あの電子機器見たこと、いや、作ったことある。
えっとなんだっけ。

えっと、確か……パソコン。
そう。

何年か前くらいに何台か作らされた物だ。

でもこっちのが性能的なのがいい気がする。

当たり前か。
適当に作った僕のやつじゃないもんね。多分。


自己解決し、顔を上げると目前に広がる神の字


「……ひっ!?!?!?」

「あ、ごめんね。驚いちゃった??」




そういうと離れてってくれ……ない。
近い…怖い……。

助けてという視線を青さんに送るが
青さんは気づいてくれない。


誰か助けて……

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