うせやろ ページ19
ポロリと落ちるように出た僕の人生。
友人と遊んでる途中、生産する方の能力が開花したこと。
親といる時に破壊する能力も発覚したこと。
…一緒にいた友人の親によって国の偉い人にバレたこと。
両親は決して僕を売ろうとはしなかったこと。
結果、何者かに大好きな両親を殺され
国が引き取る形で僕を捕らえたこと。
暗い部屋に閉じ込められ、能力を何年間も酷使されたこと。
まるで本の中のような突飛な人生を
3人は茶々を入れず真剣に聞いてくれた。
普通なら話しにくいようなその空気も
魔法に掛かったようにポロポロと
勝手に言葉が溢れ出すから
そんなのは気にならない。
「以上が今までの僕の人生です」
最後にそう言って締めくくれば暫く続く沈黙。
グルッペンさんは顎に手を当てて何かを考えてるし。
トントンさんはちょっと俯いたまま僕の手を握ってる。
しんぺい神さんは紙で表情はわからないものの、どこか興味を持っているような感じ。
三人の者がいれば三つのさま。
言葉通りの三者三様な反応を見せている3人を
僕は何か聞かれるまで黙って待つ。
……気持ち悪がられただろうか。
あまりにも沈黙が長いから不安になって、ふとそんな考えが浮かぶ。
嫌われたら、やだなぁ。
ずっと1人で閉じ込められていた僕を
十数年ぶりに外に出してくれて
僕と会話までしてくれた人達だ。
感謝してもし足りないくらい有難く思ってる。
そんな彼らに嫌われてしまったら僕はどれだけ落ち込んでしまうんだろう。
そんなネガティヴな考えばかりが頭を渦巻いて。
そうやってグルグル考えていると
ふむ、と一言呟いてから、
何かと思えば、前の国に戻りたいか、の質問だった。
「まさか。知り合いもいませんし、戻っても誰もいませんよ。」
そう投げやりな感じでいうと、1層キラキラした顔で言ったその言葉に
僕は
息を吸うのを忘れた。
「そうだ。A。」
「我々国に来ればいいではないか」
ラッキーカラー
あずきいろ
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猫好き - ベーコンレタス美味しいよね！( ＾∀＾)腐腐腐… (2018年12月22日 12時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
still(プロフ) - 翔也さん» わわ!ありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ嬉しいです…!更新頑張りますね!! (2018年1月12日 21時) (レス) id: 2ef8bb6664 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年1月12日 21時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すー | 作成日時：2018年1月8日 23時
