検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:16,659 hit

#17 ページ17

ドリームキャッチャーは、悪夢を取るって言われてる。
 広臣が眠っても、怖い夢を見ないように…って、もしかしたらお父様が…?
 
 「あー!そう!そんなのだった気が…」
 
 
 
 暫くして、エリーさんが持ってきた物に、私は固まった。
 白と、パステルブルーのサークル…中心には青い宝石…
 
 私が…あの老人に貰ったのと同じ…
 
 「…これ…」
 「広臣さんのお父さん、手先器用だったみたいで、よく病院抜け出して、作ったものを売った金で、広臣さんに花を買ってたみたいっすよ」
 
 
 そうか…あの老人は…
 
 
 
 
 
 お父様…だったんだ…
 
 
 「…えっ、お姉さん?どうしたんすか?」
 
 エリーさんが焦って私を見ている。
 …私、今…泣いてる?
 
 「…ごめんなさい、どうしてかな…あはは…」
 
 なんか、感動しすぎて…
 全て…本当に、運命みたい…
 
 
 
 
 ―――――
 
 夜が深くなる。
 広臣の傍らにはドリームキャッチャーが。
 
 考えてみれば、自分の家で寝なくなった時から、広臣と会えてない。
 
 
 このドリームキャッチャーが、広臣と会える鍵になっているなら…
 近くにあれば、きっとまた…
 
 
 
 
 
 
 「結衣…」
 
 ほら…やっぱり…
 
 「広臣、聞いて」
 
 朝まで時間がないの。
 薬を飲んでないから、確実にアラームの音で起こされてしまう。
 
 「広臣、貴方は死んでない…生きてるよ」
 「…え?」
 「私今、広臣の…隣にいる」
 「…冗談でしょ、それ」
 「ほんと!脳に障害もないの!広臣、事故から三年間、ずっと眠ってるんだよ!」
 
 広臣は急に頭を抑える。
 
 「っ…」
 「広臣!」
 「…戻れないよ…もう…」
 「どうして?」
 
 
 
 「俺は…夢に…捕まったから」
 
 夢に…捕まっちゃった…
 
 
 「っ…なら、私が引っ張るから!」
 
 瞼が重くなる。
 起きてしまう…現実に…引き戻される。
 
 「広臣!起きて!
 
 
 
 起きて私と一緒に……!!」
 
 
 
 
 
 
 一緒に……

#18→←#16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目 , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:NightMare | 作成日時:2019年5月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。