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「 まぁ…あいつは、お前の存在を大事にしているようだからな。これからも仲良くしてやってくれ 」
あっという間に顔を赤くする姿が愉快で自然と口角が上がった。
赤いまま お父さんみたいですね、と言われて、そうかもなと本郷は笑って返した。
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深夜のｽﾃｰｼｮﾝは騒がしく、本郷も四六時中指示を飛ばすことになる。
朝倉や成瀬は自分で指揮を取れるし、高岡も出した指示に的確だから良いが、他2人は静止状態。動ける人数が自分を入れて4人となると、忙しい瞬間は気が立つ。
「 桜庭！ﾄﾞﾚﾅｰｼﾞ！ 」
「 はっはい！ 」
「 ﾓﾀﾓﾀするな！ 」
「 俺がします 」
桜庭から器具を奪い、成瀬が代わりに処置をする。緊急な場面で、桜庭を待つ余裕はない。
桜庭だって出来るはずだが、経験値の浅さと現場の緊張感で動けない_____ 分かっているが、
「 桜庭、出来ないなら邪魔だ、退け 」
本郷の言葉に、桜庭がざっくり傷ついた顔をした。
目を逸らすと、視野の隅でﾍﾞｯﾄﾞから距離を取る桜庭が見えた。
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初療室での処置が全て終わり、本郷達は息を吐いた。看護師に後を任せ、辺りを見渡す。
桜庭がいない。
自分で言った言葉と桜庭の表情が、頭から離れない。ちくちくとした罪悪感。俺だってお前を傷つけたら苦しいんだ。こうなることなら、同じ職を選んで欲しくなかった。
ｽﾃｰｼｮﾝの入口に、人影が見えた。
「 桜庭 」
安心したのも束の間、桜庭の顔色を見て驚いた。
血色のない顔に終点の合わない目。桜庭を見つけた朝倉が、訝しげに眉をひそめた。
「 桜庭？あんた顔色悪いけど大丈夫… 」
一歩出された足を起点にするように、桜庭の身体が音を立てて床に落ちた。
「 瞬！ 」
無意識だった。
駆け寄ろうとした周りが本郷の声で静止する。
彼の下の名を呼ぶ人は誰もいないから。
桜庭先生！ 、と本郷と共にAも駆け寄った。
他のﾅｲﾄﾄﾞｸﾀｰ達はその場で呆然と彼らを見つめている。
「 本郷先生、落ち着いてください 」
「 俺は落ち着いてる！ 」
「 なら大丈夫だってわかりますよね？ 」
Aに言われて、何が大丈夫なんだと反射で思ってふと本郷は我に帰った。
桜庭はもう意識を取り戻して、Aを安心させるように薄く笑っていた。
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(にゃん) - みさん» み さん初めまして！ｺﾒﾝﾄありがとうございます。とっても嬉しいです☺️この作品は私なりに納得する形で完結させているので、続きを書く予定は無いのですが… 最近ﾄﾞﾗﾏが再映されたからか沢山見てくださっていて嬉しいです。大好きという言葉、感激です！ (2022年9月23日 1時) (
レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
み - こんばんは。もう続きは書かないのですか？？このシリーズすごく大好きなので... (2022年8月19日 19時) (レス) id: f9fb7945cf (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - ぱんださん» ぱんださん、ﾘｸｴｽﾄありがとうございました☺️！少しでもご希望に添えたら幸いです…！次も是非待っていてください<3 (2021年10月13日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！次のお話の更新も楽しみにしています！！ (2021年10月12日 23時) (レス) id: eb0d942c02 (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - 【御礼】ﾘｸｴｽﾄ、なんともう２つ頂きましたのでﾘｸｴｽﾄを締め切らせて頂きます！ありがたいです！！TT 最後まであとすこし、是非お付き合いくださいませ<3 (2021年10月10日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2021年8月20日 20時
