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成瀬先生が問い合わせてくれて、面会は許された。全員重苦しい雰囲気で、担当看護師が伝えてくれた病室に向かう。
「 …ここだな 」
成瀬先生が振り返り、皆小さく頷く。
先生がﾉｯｸをすると、はいと返事がした。
「 あれ？？もう来てくれたの早いねー！ 」
開けた途端の満面の笑みの桜庭先生に、全員の息が詰まった。
ﾍﾞｯﾄﾞに横になって、でも元気そうにこちらに手を振っている。
「 …桜庭……平気なのか 」
深澤先生が呆気にとられながら聞くと、桜庭先生は笑った。
「 うん、大丈夫大丈夫。動脈硬化が悪化したら大変だったけどさ、そこまでじゃないって 」
「 だったら連絡しろよ！！！！ 」
深澤先生が吠えるように怒って、驚いて肩がすくんだ。
桜庭先生がごめんねと答える。
「 連絡出来ないくらい悪いのかって心配しただろ！田所さんだって心配してたんだぞ。連絡くらいしてやっても良いだろ！ 」
「 ごめんね。どう言っていいか分かんなくてさ……言ったら心配させるって分かってたし 」
「 だからって… 」
まあまあ、と深澤先生の肩に成瀬先生が手を置く。
さっきと違って、安心した様にすっきりした顔で。
「 元気なのは分かったんだ、もう良いだろ 」
「 そうそう。大事なくて良かったよ 」
「 ﾎﾝｯﾄ、ﾋﾔﾋﾔさせないでよね 」
朝倉先生と高岡先生も続いて、安心したように笑った。
「 Aちゃんごめんね、連絡しなくて。余計心配させちゃったよね 」
ごめんね、とまた小さく笑う先生を見て、なんだかﾓﾔﾓﾔした。
思ったより元気そうだし、笑ってるけど、
でもほっとする笑顔じゃなかった。
「 …先生、本当に大丈夫って思ってないなら、無理して言わなくて良いんですよ 」
「 えっ… 」
田所さん？と後ろで深澤先生の不審そうな声をする。
だけど、桜庭先生の目から、ほろっと涙が零れ落ちた。
「 えっ 桜庭？ どうした 」
「 …ごめん… 」
動揺する深澤先生に笑いかけながら、涙が続く。
「 俺っ…、全然大丈夫じゃないや。今回のことで、皆にも迷惑かけたし、それに……やっぱ俺の体は、いつ何が起きてもおかしくないんだなって思って、怖くて… 」
「 桜庭……… 」
「 わかってる、そんなこと言ってられないって。俺がこの道選んだんだし、こんなことはずっと主治医に聞かされてた。でも、実際自分の身に振りかかるとさ……こたえた 」
「 それが当たり前ですよ… 」
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(にゃん) - みさん» み さん初めまして！ｺﾒﾝﾄありがとうございます。とっても嬉しいです☺️この作品は私なりに納得する形で完結させているので、続きを書く予定は無いのですが… 最近ﾄﾞﾗﾏが再映されたからか沢山見てくださっていて嬉しいです。大好きという言葉、感激です！ (2022年9月23日 1時) (
レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
み - こんばんは。もう続きは書かないのですか？？このシリーズすごく大好きなので... (2022年8月19日 19時) (レス) id: f9fb7945cf (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - ぱんださん» ぱんださん、ﾘｸｴｽﾄありがとうございました☺️！少しでもご希望に添えたら幸いです…！次も是非待っていてください<3 (2021年10月13日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！次のお話の更新も楽しみにしています！！ (2021年10月12日 23時) (レス) id: eb0d942c02 (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - 【御礼】ﾘｸｴｽﾄ、なんともう２つ頂きましたのでﾘｸｴｽﾄを締め切らせて頂きます！ありがたいです！！TT 最後まであとすこし、是非お付き合いくださいませ<3 (2021年10月10日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2021年8月20日 20時
