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じわ、と胸が熱くなる。
でも同時に、落ち着かなく胸が締め付けられる。______もっと、
再び視線が交わって、桜庭はまた唇を落とせば、体が熱くなった気がした。
自分の胸に手をつくAの感触も、
蒸気した彼女の顔も、
微かに漏れる息も、
全てが桜庭の何かを刺激する。何度も何度も唇を重ねた。
自然とAの体を本棚に寄せて、自分の腕を横に突いて閉じ込めた。その体制がまた何かをかき立てて、止まらない自分に必死に応えるAが可愛くて、ｸﾗｸﾗする。
まるで、満月の夜に我を失う狼のような。
どこまでも止まらなくて、この誘惑に勝てる気がしなかった。
自分の欲を振り切るように桜庭は顔を離して、Aを強く胸に抱き寄せた。
「 …せんせ…い 」
「 Aちゃんを送らないといけないのに、帰さないとこだった……… 」
止まらなかった。あのままではさいごまで。
「 …Aちゃんも、寝ないと。今日また夕方から仕事だし。帰らなきゃ 」
「 は、はい… 」
かっかと顔を蒸気させながら、Aが微笑んだ。
また2人で寮から出て、駅に向かう。
今度は自然に手が繋がれた。
「 また夕方 」
「 はい。お疲れ様でした 」
駅で手を振る桜庭にAも返す。
桜庭は周囲を見渡し、一瞬 触れるだけの小さなｷｽを落とした。
「 ゆっくり寝て 」
はにかんで、そして逃げるように背を向けて走り去る。
「 …寝れるかなぁ 」
ぽつりとAは呟いた。
___徹夜も覚悟しないと。
電車に座って揺られながら、ふとAは本を借りてないことに気がついた。
あれは桜庭先生の考えたただの口実だったのかもしれないと思うと、自然とﾆﾔｹる。
今度は、私から借りに行くと言ってみようか。
考えながら恥ずかしくて、その先を想像する自分を隠すように、自分の膝に顔を埋めた。
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(にゃん) - みさん» み さん初めまして！ｺﾒﾝﾄありがとうございます。とっても嬉しいです☺️この作品は私なりに納得する形で完結させているので、続きを書く予定は無いのですが… 最近ﾄﾞﾗﾏが再映されたからか沢山見てくださっていて嬉しいです。大好きという言葉、感激です！ (2022年9月23日 1時) (
レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
み - こんばんは。もう続きは書かないのですか？？このシリーズすごく大好きなので... (2022年8月19日 19時) (レス) id: f9fb7945cf (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - ぱんださん» ぱんださん、ﾘｸｴｽﾄありがとうございました☺️！少しでもご希望に添えたら幸いです…！次も是非待っていてください<3 (2021年10月13日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！次のお話の更新も楽しみにしています！！ (2021年10月12日 23時) (レス) id: eb0d942c02 (このIDを非表示/違反報告)
(にゃん) - 【御礼】ﾘｸｴｽﾄ、なんともう２つ頂きましたのでﾘｸｴｽﾄを締め切らせて頂きます！ありがたいです！！TT 最後まであとすこし、是非お付き合いくださいませ<3 (2021年10月10日 1時) (レス) id: 9519cf6d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(にゃん) | 作成日時：2021年8月20日 20時
