Bloody Night 《 超特急 》

6滴 ページ7

・



風呂から上がって、借りたシャツを着て、全くわからない廊下を歩いていた。









どこが部屋なのかも、どこで寝るのかもわからない。







つまりこのデカイ家で迷子になったということで...









「どうしよう…」









完全に自分のいる場所がわからなくなってしまった









「ここどこ...？なんか怖いんですけど...」









少しビビりながらも、廊下を歩いていた









グイｯ








「...えっ！？」









暗い廊下で、何者かの腕が私の肩を勢いよく後ろに寄せる









「な...なんですか！？」









私の首に当たる柔らかい髪の毛、細いけど筋肉質な腕。









？「血...欲しい」









私は耳を疑った






血、欲しい？








なにを言っているのか全く理解ができない。









？「血...ちょーだい。」









は？









耳にかかる荒い吐息、首にはさっきまでと違って鋭い歯のようなものが当たる。









怖い。









「ひっ...」









誰かっ...！！









？「やめとけ、拓弥。」

7滴→←5滴

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す