ナイトジュエリー 5nd

無のブラックダイヤモンド ページ29

ダイヤモンドは頭を抱える



『遅すぎた…過ちに気づくのが遅すぎたんだ』



『…ダイヤモンド』



アメジストがダイヤモンドに聞く



『…マカライトが復活した理由って』



ダイヤモンドは続ける



『まずは僕に取り付いて宝石の力を貰っていく。そしてナイトジュエリーである中島裕翔を僕が乗っ取ったから更なる宝石の力がマカライトにいく。…そういうことだろ』



ダイヤモンドは無意識に守護精たちから視線を逸らす



「…どうする」



ナイトジュエリーたちはマカライトを見上げていた



大きさの時点で負けていて、山田と中島が満足に戦える状態ではない



7:1



数では勝っているが力では負けているだろう



「逃げる…か」



全員が逃げようとした時であった



「逃げ…ない」



中島と山田が立ち上がった



「馬鹿じゃないの!?満足に戦えないのに勝てるわけないじゃん!!」



知念が止めようとする



「今…戦わなきゃ…ここ(ジュエリー・キングダム)が…マカライトの物になっちゃう」



「それだけは…絶対に嫌だ」



よろよろの2人の隣に



「確かに。今みたいな殺風景を無くしたいね」



伊野尾が並んだ



他のメンバーも呆れながらも並ぶ



「2人が言うなら…ね」



そして9人だけではなく、4人も



「アイツに操られてたダイヤモンドに操られたんやろ？…警告するで、お前はナイトジュエリーに倒される」



「宝石の力を得て調子乗ってるみたいやな。…完璧な力を得たのはどっちなんか」



「幸せをぶち壊そうとするなんて。…幸せを忘却させた罪は重いよ」



「弱さに漬け込んで不要になったら捨てる？…身代わりもいい所だね」



『皆…』



そして守護精たちもそれぞれの後ろに並ぶ



「…アクアマリン」



『信じてたよ』



チェインジ、ジュエリー・スプリンドーレ!!

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