ナイトジュエリー 5nd

無のブラックダイヤモンド ページ26

「裕翔!!」



黒い邪気が完全に晴れた時



その場には中島ともう1人の誰かが倒れていた



山田は中島に駆け寄ろうとするが、自分がよろめき倒れる



「山田!!」



11人と守護精たちが山田と中島に駆け寄る



中島は意識を失っているだけであった



山田は傷だらけの状態であったのでルビーが力を使って回復しようとする



それを山田が制止した



「俺よりも…彼を…」



彼



それはブラックダイヤモンド…ダイヤモンドであった



黒かった髪は白っぽくなり



衣装も白がメインとなった



守護精たちはダイヤモンドへと近づく



『…ん』


ダイヤモンドはゆっくりと目を開く



そして守護精たちを見るな否や後ずさった



『何…する気？』



守護精たちは目を合わせて



『…ごめん』



口を揃えて言った



『…はぁ？』



『キミの心の傷に気づけなかった』



『守護精は9人ばかりだと思ってたから』



『そんなこと』



『これから…10人でジュエリー・キングダムを支えていこ』



ルビーは手を差し伸べた



ダイヤモンドは涙を流しながらその手に握った



「…ダイヤモンド。教えて欲しい」




薮はダイヤモンドに話しかける



「なんで裕翔を器としたんだ？」

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