ナイトジュエリー 5th

無のブラックダイヤモンド ページ17

「…よし」



薮が手紙を読み終えると山田は立ち上がった



「山田？」



「1発ぶん殴りに行ってくる」



「はぁ？」



まさかのことに知念は聞き返した



「ぶん殴りに行くって…ゆうてぃを？



ブラックダイヤモンドを？」



「両方。



裕翔は今まで黙ってたから。



ブラックダイヤモンドは大事な仲間を奪ったから」



山田は両手の骨をボキボキ鳴らす



「皆は見ているだけでいい。



俺がピンチになったら援護して欲しい」



その言葉に遠慮する者などいなかった



「俺らも行くわ」



重岡たちも名乗りをあげる



「裕翔くんは助けてくれたからな。



今度は俺らが助ける番や」



『…ついて行っていい？』



アクアマリンも声を上げる



『今は違っても力を使ってくれてたことに変わりはない。



道を逸れたら手を差し伸べる』



全員の意志が固まった



『…ただ、ブラックダイヤモンドを倒すことには反対する』



しかし、アクアマリンがそんなことを言った



「なんで？」



『前にも言ったけどアクアマリンは私たちと同じような存在で違う存在なの』



「…どういうこと？」



次の瞬間



12人は衝撃的な真実を知ることとなる



『ブラックダイヤモンドは無の宝石では無い。



絆の宝石 ダイヤモンドが本当の姿なんだ』

無のブラックダイヤモンド→←無のブラックダイヤモンド

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す