永遠の夢のジャスパー ページ14
2人が完全に影に解けた時
9人は動けるようになった
「急いで探そう!!」
高木の声と同時に全員が辺りを見回す
…どこにも姿が見当たらない
「どこにも」
どこにもいないよ
その言葉が山田から出てくることはなかった
パァンとした銃声音と共に山田の体の一部に激痛が走る
「山田!!」
全てがスローモーションに思えた
山田は自分を打った人を見る
その光景に目を疑った
「なん…で…」
目に光などない
ブラックダイヤモンドの如く無なのだ
「…うぅ」
突然、頭を抱えた
「逃げ…て」
「そんな!?置いていくことなんて…」
「今のうちに逃げて!!俺が…俺で入れる時に!!」
彼は自分の足を銃で打つ
そうして追いかけないようにするためなのだろうか
「でも!!」
「逃げるぞ、山田!!」
動けない山田は岡本に背負われ、8人は逃げる
山田は岡本の背中から彼を見た
頭を抱えて苦しんでいるように見受けられる
「圭人!!降ろして!!」
山田は抵抗する
その度に打たれた腹に痛みが走るがそんなこと気にしてられなかった
「ダメだから!!やまちゃんを置いていったって今は何も出来ないでしょ!!」
「頼むから…降ろしてくれ。置いてきたままなんて…俺が耐えられないから」
「…ハァ…ハァ…」
荒い呼吸を整える
『…良く逃がしたね』
ブラックダイヤモンドが自分の体から聞いてくる
彼の意識にも靄がかかり始めた
「こうでもしないと…やまは無理するからね」
彼は遠くへ逃げていく仲間を眺める
『キミが足を打ったおかげで今は追いかけられないんだけど』
「それが狙いだよ。逆に器が薮くんや大ちゃんじゃなくて良かったって思ってるし」
『なんで？』
「スコープとか…手裏剣とか…遠くから…攻撃できるの…から」
彼は地面に倒れた
そろそろ限界のようだ
『あとは僕に任せてよ。キミはゆっくり寝てていいよ』
「任せたく…ないんだけど…」
しかし、抵抗する暇もなく彼の意識は闇に落ちていく
最後に一言
彼は言った
「俺は…癒しの宝石 ジュエリーアクアマリン。皆を癒す宝石なんだよ」
『だから何？使えなきゃ意味ないよ』
彼はフッと微笑んで
「そして俺は中島裕翔。皆の…友だち…」
意識をブラックダイヤモンドに手放した
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NMダイキング担 - ブラックダイヤモンドの更に上がいたとは……続きが気になります♪ (2019年9月22日 0時) (
レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 続きが楽しみです！ここで山田君の変身過程が入ってくるのもいいですね♪ (2019年9月18日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - NMダイキング担さん» なぜ絆の宝石が無の宝石となってしまったのか？それは無のブラックダイヤモンドにて明らかにします♪ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 絆の宝石 ダイヤモンドがどうして無の宝石 ブラックダイヤモンドになってしまったのか･･･気になります。続きが楽しみです♪ (2019年9月17日 15時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます♪なぜブラックダイヤモンドが中島くんを選んだのか…それは無のブラックダイヤモンドにて判明します (2019年9月16日 12時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2019年9月10日 7時
