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忘却のジェット ページ33

「マツシマ…ソウ?」



ジェットは知念に言われた名前を繰り返す



「その身のこなし方。…聡なんだよ」



知念はジェットの腕を離さない



「誰だよ!!松島聡って…」



ーーー



「ぁあぁああぁああ!!」



「何が…起こって」



突如、ジェットが頭を抱えて声を上げたことに薮と八乙女は構える



「僕は…俺は…まつ…う…ない」



「なんか…途切れ途切れに言ってるぞ」



「何かを思い出そうとしてるんだ」


薮はスコープを構える



「何する気?」



「一か八か」



ーーー



「鈴を切り落とす?」



高木と山田は隠れながら話す



ジェットは荒い呼吸を整えている



「あの鈴が絶対関係してると思うんだ」



「確かに。前よりなんかヤバい感じ醸し出してるし」



2人が話すとおり、ジェットが身につけている鈴は黒色である



前、山田が見た時はそこらにあるような鈴の色をしていたのだ



ーーー



「どう?いける?」



岡本は中島に聞く



「いってみせる。鈴がキーなんでしょ?」



中島は銃口をジェットに向けた



「俺は…違う!!」



ジェットは中島向けて走り出す



「圭人」



「任せて」



岡本はその先にまきびしを撒いたのだ



ーーー



「自分が何者か…思い出した?」



有岡はジェットに聞く



「思い出しそうで…思い出せない…」



ジェットの顔が苦痛に歪む



「…助けて」



「…それがジェットの本心?」



ジェットは首を横に振る



「ジェットの…じゃない。…の本心」



有岡は大きく頷いた



「じゃ…動かないで。危ないから」



ーーー



「新体操が出来なくなるからって自暴自棄になんないでくれる!?」



「お前に何が分かるんだよ!?大好きなことが続けられない気持ちが!?」



知念とジェットは先程から口論を続けている



伊野尾はそれを見ているだけだ



「そもそもそんなに詳しく聞いてないからなんで新体操が出来なくなるのかがわかんないんだけど」



「それは…わかんないよ。僕だって」



「だったら思い出させてあげる。…知念」



収まった頃を狙って、伊野尾が知念に指示を出す



知念は頷いて、ジェットの鈴をアームで握りしめる



「やめ…」



「…」



パキン…と音がする



「…あっ。あぁ…。ぁぁぁああ!!」



ジェットの悲鳴が重なると同時に空間の『忘れられていた』仕切りが復活した

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慧jump(プロフ) - ひ−さん» コメントありがとうございます♪明かされていない敵たちの正体もお楽しみに!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - NMダイキング担さん» コメントありがとうございます♪まだまだ頑張って行きます!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます♪コラボ小説の方にもコメントして頂き嬉しい限りです!!彼らの間に何があったのか?…楽しみに待っていてください!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
ひ− - いつも楽しく見させてもらってます! 敵がジャニ−ズの人だったとは... (2019年8月22日 23時) (レス) id: a15201971a (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2019年8月20日 0時

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