完璧のオブシディアン ページ17
「ここは…どこやねん」
中間はかれこれ数十分歩き続けている
が、出口が一向に見当たらないのだ
「急に頭痛くなって…本能的に照史に逃げるように言ったけど…絶対逃げてへんやろ」
自嘲気味に笑う
「はぁ。…オブシディアンでも暴れてんかな?」
中間は自分の胸に手を当てる
鼓動が伝わるのに…と考え込む
『手伝ってよ。オブシディアン』
誰もいないはずなのに声が聞こえる
そんなこと可能なのは1人だけだろう
「俺はオブシディアンちゃうで」
『だったらなんて呼べばいいの?』
中間はため息をつく
「中間や」
『別になんでもいいや。…シリマナイトの『心の結晶』は?』
ブラックダイヤモンドが聞くと中間は思い出すふりをする
「そんなん言われたっけな?」
『言ったよ。取って来いって』
中間は鼻で笑う
「俺は完璧やからな。ナイトジュエリー倒せとは言われたけど、シリマナイトの『心の結晶』取ってこいとは言われてないで」
ブラックダイヤモンドは奥歯を噛み締める
『口答え…しないでよ。たかだか僕の駒のくせに』
「駒でも従順な駒と反抗する駒がおる。俺は…そっちやったんや」
ブラックダイヤモンドは思いっきり中間を殴った
『僕は…そんな駒いらない!!あいつらのように…皆が僕に従えばいい!!』
《なんで…僕だけハブられるの?》
《なんで…あいつらだけ輝いているの?》
《なんで…なんで…ナンデ…ナンデ…》
「錯乱状態に…陥ってるな」
中間は切れた唇から血が滲み出ていることに気づくがほっておく
「完璧な俺からアドバイスや。…ナイトジュエリーの力、侮ったらアカンで」
そして中間は見えない出口をも止めて歩いていった
『…なんで離れていくんだよ』
ブラックダイヤモンドはボソッと言う
『わざわざ僕に従うために…宝石の奴らの邪魔もしたのに…』
ブラックダイヤモンドは自分の腕を見る
『早く…もっと願ってよ。もっと僕を使って…』
キミノカラダ、チョウダイヨ
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慧jump(プロフ) - ひ−さん» コメントありがとうございます♪明かされていない敵たちの正体もお楽しみに!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - NMダイキング担さん» コメントありがとうございます♪まだまだ頑張って行きます!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます♪コラボ小説の方にもコメントして頂き嬉しい限りです!!彼らの間に何があったのか?…楽しみに待っていてください!! (2019年8月23日 20時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
ひ− - いつも楽しく見させてもらってます! 敵がジャニ−ズの人だったとは... (2019年8月22日 23時) (レス) id: a15201971a (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 移行おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2019年8月20日 0時