ナイトジュエリー 4nd

完璧のオブシディアン ページ16

「シリマナイトと同じ状況だよ!!」



「今度は霧か…」



岡本は焦っており、高木は冷静になっている



さっきのこと…



「『中間淳太』くん？」



「中間淳太…？誰やねん」



高木がオブシディアンに中間と呼びかけるが、オブシディアンは無反応であった



「『心の結晶』貰う前に…血ぃもらって干からびさしたるわ!!」



オブシディアンは霧を出す



すると、霧にオブシディアン自身の姿が反映されたのだ



それはシリマナイトと似ていたが、いくら倒しても何度も現れるのだ



「厄介だよ」



「本体を狙えば…」



「そういえば言い忘れてたことあってん」



オブシディアンが指を鳴らすと



「ちょっ!?」


岡本は桐山に羽交い締めにされた



「何が…雄也!!」



高木に助けを求めるも



「…」



高木は無言で岡本を見ていた



「ヴァンパイアってな、血ぃ吸った相手を操れるみたいやで。俺もつい最近知ったんや」



岡本は必死で暴れるが、桐山の力が強く逃れられない



「雄也!!…雄也」



岡本は高木にさらなる助けを求めるも



「…」



そのまま睨みつけられた



その目は岡本にとってトラウマを呼び覚ました



「…ごめんなさい。ごめんなさい」



黒羽で何回見た自分に対する絶望の目



「お願いします。何でもするから…許して」



岡本の目からは涙が溢れてきたのだ



「じゃ、宝石の力と『心の結晶』貰うな。安心せぇ、しっかり使ってやるわ」



高木はそのままマシンガンを岡本に向け



「ごめんなさいぃぃ!!」



引き金を引いた

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