102話 スー ページ2
102話 スー
スーは邪魔にならないようにと彼らから少し距離を置いて見ていた
「丸くなりやがって…つまんねぇぜオウガ」
そう言ってオルトと呼ばれる鬼はオウガにニタッと笑いかけた後、スーの方を見た
「?」
その瞬間、オルトはスーを狙うようにこちらへ向かってくる
それと同時に嫌な予感がしたのかオウガがスーの前に立ち塞がる
「…っあ」
「え」
「は?」
どんくさいのか何もないとこでコケたオルト
オルトはスーが前に仕掛けた悪戯に引っかかったのだ
「「「……」」」
3人とも無言になる
「……えーと……どんまい、オルトくん」
そう言ってスーはオルトの元へ駆け寄り、同情するように手を頭にぽんと置いた
「…気安く触んな!バーカ!」
「はぁ!?私の悪戯なんかに引っかかる君も十分馬鹿だと思うけど!」
ぷんぷんと怒る素振りをするスー
そんな彼女が隙を見せた瞬間にオルトはにやっと笑って言った
「──隙あり!」
「へ?」
そう言われて気付いた時にはもう遅くて、彼はスーの腕を引っ張って前を向かせた
そしてスーの首元に刃物を当てる
当たり前だけど、やっぱり刃は冷たい
「お前っ!」
「…ねぇ、オルトくん。」
「?」
「…君さ、私が弱いとでも思ってるわけ?」
「は?──うぉっ!?」
自分の首元に当てられた刃物の刃を握る
掌に血が出ようがものともせず、そのまま無理矢理刃物を首元から離してから背負い投げをかます
終わるまでの間はたったの5秒。
「…」
「…ふぅ…」
「お前、血が出てるぞ!」
「はぇ?…あ、本当だ…」
「大丈夫か?」
「んー、別に平気だよ」
ぐー、ぱーと怪我した方の手を握ったり開いたりしながら答えるスー
「これぐらいの怪我なんてどうってことないよ」
そう言ってオウガににぱっと笑いかける
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カックン(プロフ) - 終わりました! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - 更新しまーす! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
Aoha - カックンさん» ありがとうございます (2017年12月20日 22時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - Aohaさん» そんな事ないですよ!すごく上手です! (2017年12月20日 21時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
Aoha - 遅くなりました。終わりました。気に入らないところあれば言ってください。 (2017年12月20日 21時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん。 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月2日 23時