98話 スー ページ48
「でもあいつらはいつもは強力な結界があって入ってこれないはずなのにどうして…」
呟くようにそう言うと隣にいたオウガが聞いてくる
「どういう事だ?」
「…え、いや、えっと…」
話すべきか迷ったが、今は危険な状況に陥る可能性だってあるため、素直に話した
結界のことも
それが貼られるようになった理由も全て白状した
「…そういう事か」
「…うん。それと私、こうやって悪戯するのも元々はあいつらがいつ来ても良いようにって…まぁ予行練習みたいなもんだよ。」
「…でもあれはやりすぎだ」
そう言ってオウガはスーのおでこにデコピンをする
「にゃぅっ…!痛いよ、もう…」
ぷぅぅ、と拗ねるように頬を膨らませるスー
そんなことをしているとあっちの話も終わったようだ
ハルとエラがこちらに寄ってきた
「話終わったのか?」
オウガが疑問形でハルに尋ねる
「おー、終わったよ…でもちょっとおいら達用事が出来たから後はよろしく」
そう言うだけ言ってエラと共に立ち去るハル
「えー…?」
戸惑いを隠せないスーだったが、何となくその用事が何なのか分かった気がした
「…どうするんだ、これ」
「うーん、どうしよう…」
(ていうかこれ、2人きりじゃない?…いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない!これからどうするかを考えろ、私!)
心の中では少し焦ってる様子のスー
「…とりあえず、俺達も行かないか?」
「へ?何処に?それにパーティはどうするの?」
「あー…それは後だ!行くぞ!」
そう言ってオウガはスーの手を引いて走り出した
「えぇ!?ちょ、ちょっと、待ってよー!」
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にゃん。(プロフ) - 終わりました。次の方は続編へどうぞ。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
にゃん。(プロフ) - 更新します。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 23時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 更新します! (2017年10月2日 20時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
悠琉(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 14時) (レス) id: 287512228a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん。 x他7人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月20日 23時