82話 オウガ ページ32
見た目が十六とはいえ2000年生きているスーは、見た目とは裏腹な感想を述べた、考え無しでは無い、しっかりとした意見、俺は少し驚きもしたが、その話が終わってしまえばいつもの子供らしいスーに戻った
「…スー」
「ん?何?」
「…いや、何も無い」
「えー?変なのー」クスクス
スーのこの笑顔が本当に心の底からの笑顔なのか…俺はわからない、でも、悲しい顔には…させたくないと思う
「さて…時間的にはそろそろパーティが始まるか」
「だね…ハルたちもう行ってるのかな?」
「さぁな、いろんな奴と遭遇して話が長引いてるんじゃないか?」
「かもねー、ハル顔広いもん」
なんて話をしながら歩いているとパーティ会場に到着、始まり寸前のようで沢山の人が集まっている
「人酔いは…しないよな?」
「うん、大丈夫だよ、そういうオウガこそ大丈夫なの?」
「俺は人酔いなんぞせん、そんな事では何も出来んだろう」
「だよねー」
会場は賑わいを見せているが、チラホラ…というか多く一人でいる者を見る、俺もスーが居ないとあの者達と一緒だったんだなと思うと絶対来ないな、なんて思ったり
「あ!見てオウガ!料理あるよ!美味しそ〜♪」
俺から離れてテーブルの方へ寄るスー、周りからは微笑ましそうに見られている
「スー、はしゃぎすぎて他の人に迷惑をかけるなよ?」
「はーい!」
まだギリギリ始まっていないため手は出さないが料理を見つめるスーにそう言った、元気よく答えたスーに少し近づく
「そろそろ始まるだろうな…何が食べたいんだお前は」
「お魚も美味しそうだけどあそこにあるお肉料理も…なんて言っちゃうとどんどん種類が…」
「…欲張るな、少しずつ食べるんだぞ」
「うん!」
そう話していると会場が暗くなった、驚いたらしいスーは俺の腕に勢いよく掴まってきた
「驚き過ぎだろ…」
「ご、ごめん…」
暗がりでも分かるスーの照れように少しニヤつくのが分かった、スーはやはり…いや、何度も何度も彼奴と重ねるのは…いけないな、俺はなんて馬鹿なんだ…
…
…
この時誰も思いもしなかっただろう、この中に…他国の者が居て…パーティが荒れるなんて
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にゃん。(プロフ) - 終わりました。次の方は続編へどうぞ。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
にゃん。(プロフ) - 更新します。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 23時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 更新します! (2017年10月2日 20時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
悠琉(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 14時) (レス) id: 287512228a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん。 x他7人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月20日 23時