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54話 オウガ ページ4

ハルを椅子に座らせ服を着る、勿論風呂に入らせてもらった

「まさか鍛錬をしてたんだな、気配がリビングになかった訳だ」

「すまんな、スーも帰ったものだから暇で…」

「なんかごめんなオウガ」

「構わん」

ハルの初恋…応援しない訳にはいかん、俺の時のように後悔のない恋愛をして欲しいものだ…

獣人は鬼より寿命が長くはないが、人間よりは遥かに上だ…ハルもいい年だし、エラという女もいい年頃だろう

「オウガー?」

「す、すまん…考え事をしていた」

「いいぞ…あ、おいらエラとまわる気満々だけどオウガどうする?スーしか居ないだろ」

「スーには行きたいと思う友は居るだろう」

「それは確かに…うーん、これだとオウガが1人に…」

いや、俺が行く事前提か

「俺が行くこと前提で話すな」

「え、行かないのか?合同パーティだぞ?絶対来い!」

「強制か…それに、お前のそばに居たらエラという女に迷惑を掛けてしまうだろ」

正確にはいい雰囲気の状態で2人きりにさせたいだけだが…

「えー…仕方ないなぁ」

と言って何処かへまた行こうとするハル

「何処へ行く気だ?」

「ん?あぁ、すぐ帰ってくるから、夜ご飯作っててくれよー」

「あっ、おい!」

何処かへ出かけてしまったハル、何がしたいんだあいつは…まぁいい、美味い飯でも作って帰ってくるのを待つか…

《調理中》

「…ふむ、味噌汁はいい感じだな」

昆布と鰹節で取った出汁に味噌を入れて豆腐と薄く切った大根を投入した味噌汁が完成、後は鮭の塩焼きと白米、ほうれん草のお浸しは早く作ったし…

「…これでいいか」

案外早く出来てしまったおかず達、後は白米が炊きあがるのを待つだけだが…おかずが冷える前に帰ってくるんだろうな彼奴…

「ただいまー」

「漸く帰ってきたか…さて、そろそろ白米も炊きあがる、早く席につけ」

「はーい…と、今日はお味噌か!鮭の塩焼きも…いつもオウガの料理は美味しいもんなー、楽しみだなー」

「延ばすな一々…ほら、白米出来たぞ」

「いただきまーす!」

俺も自分の分の白米をよそぎ席に着く、もう既に夕方頃、早いな一日も…

「んー!今日もオウガの飯は美味いなぁ…本当オウガのオカン力には負けるなぁ…」

「オカン力ってなんだ…」

「あ、オカンを否定しなかった!!」

「…もう何も言わん」

煩いハルを無視して飯を食う、というかハルは何処に行ってたんだ?ニヤニヤしてるのはどうせオカンとかだろうが…いや、何か違う気がするな…

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にゃん。(プロフ) - 終わりました。次の方は続編へどうぞ。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
にゃん。(プロフ) - 更新します。 (2017年10月14日 20時) (レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 23時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
鳥になりたかった只の学生(プロフ) - 更新します! (2017年10月2日 20時) (レス) id: 823189d60b (このIDを非表示/違反報告)
悠琉(プロフ) - 終わりました! (2017年10月2日 14時) (レス) id: 287512228a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃん。 x他7人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年9月20日 23時

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