カルマ大好きっ子ですが、なにか？【番外編】 (ページ8)

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Happy Birthday『カルマ』!!　ページ8

≪オマケ≫
輪廻がクリスマス、カルマにプレゼントを二つ渡す理由。

カルマと輪廻が出会ってすぐの話(小学3年生の頃)

貴方side

「「「Merry Christmas!!そして、Happy Birthdayカルマ(君)!!」」」

今日は、ボクの家族とカルマの家族でカルマの誕生日会兼クリスマス会だ。主役であるカルマは照れくさそうに微笑んでいる。

ケーキを食べ、カルマはプレゼントを貰い、ボク達は二人で遊んでいた。ちなみに大人たちはお酒を飲んで、盛り上がっている。

ふと目に入ったカルマの綺麗な赤い髪に、ほぼ無意識にボクは声を漏らした。

貴「カルマって、サンタさんみたいだね。誕生日12月25日だし、赤いし」

カ「んー?…サンタかぁ。悪くないかもね」

ボクの言葉にカルマはそう返した。そして、ニッと笑って言葉を紡ぐ。

カ「じゃあ。サンタだし、輪廻にプレゼントあげなきゃね」

その言葉にボクは驚いた。今日はカルマが主役で、カルマがプレゼントを貰う日なのだから。

貴「え、でも、今日はカルマが主役でプレゼントを貰う日で、だから、えっと……」

自分でも何を言いたいのかがよく分からなくなってきたのだが、カルマはボクがいおうとしていることなんとなく分かったらしい。

カ「そうだねー。じゃあさ、輪廻はこれから、クリスマスに俺に二つプレゼント頂戴。俺は、これから輪廻に一つ渡すよ。これなら、どう?」

貴「うん!分かった!カルマは、ボクのサンタさんだね」

そんなボクの言葉にカルマは頬をかき、そうだよ、と返した。

カ「あー、でも、プレゼントないなぁ。どうしよ」

今年からするつもりだったのか。でも、それでいうならボクもプレゼントを持っていない。どーしよう。

そんなボクらを見かねたのか、カルマのお母さんであるおばさんがカルマを呼んで、カルマに何かを耳打ちした。

戻って来たカルマが隣にきて、ボクのほっぺにキスをした。頭に熱が上ってきて、湯気がでるんじゃないかってくらい熱い。

カ「ほっぺのキスは親愛なんだって。俺、輪廻のこと好きだし。はい、クリスマスプレゼント」

輪廻はしてくれないの?、と悪戯に笑うカルマ。顔を真っ赤にしながらボクはカルマの顔に近づいた。窓の外では雪がひらひらと舞っている。ホワイトクリスマスだ。意を決して、ボクはカルマのほっぺに口付けた。

甘いリップ音が部屋に響いた。