96忍 破壊神<大砲花 ページ6
バリンッ
「「!?」」
ガラスが割れる音に続いて悲鳴も耳に飛びこんできた。
「ぎゃあああ! フラムちゃんなんで大砲なんか作るのさ!」
「魔術をかける直前にエリザのところ行くからでしょ!? エリザがエ ロいからって! エリザがエ ロいからってー!」
「違うわ! なんかほら、
わーおえらいことになってる。
見ると絶え間なく砲撃を続ける花を持ってリードを追いかけ回すフラムがいた。
フラムが移動するたびに花から放たれた砲弾が植物棟の窓を割っていく。
話を聞く限りリードがエリザのもとへ行った影響であんな凶悪な植物ができたみたいだ。
「すごく攻撃的な花ですねぇ。でも周りの生徒に危害が及ぶので評価Bです。ふいっ」
いや先生、危険だと思うならなんとかしてあげて。
先生の
そんな生徒たちの中で唯一
「フンッ、ヌシの大砲より
「なにその花!?」
入間が思わずツッコむのも無理はない。入間が言わなければ私が言っていた。
だってサブロの花自分の鉢食べてるもん。
「これはのちにヌシらに食らいつく花だ! ──っておい聞いているのか!」
「こっちはそんなの聞いてるほど余裕はねーんだよ! ちょっ、アプエスタはこっち来るな!」
砲弾から逃げるジャズに怒鳴られてしゅんとなるサブロ。
破壊神<大砲花か……。
寂しそうに
「どんまいサブロ。サブロのもすごいよ」
はげましの言葉をかけた。
しかし、それがいけなかった。
「ヌシはわかってくれるのか! この破壊神はだな──」
一瞬で元気が戻ったサブロは破壊神の説明を始めたのだ。
あー……これ、長くなるなぁ……。
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作者名:氷雷ヒミツ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kawaikune/
作成日時:2021年5月6日 19時