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101忍 即オチ2コマ ページ11

「よけいな仕事をさせてしまい申し訳ございません」

「ううん、全然だいじょうぶ。あとは掃除道具を片づけるだけだから、みんなは先に帰っていいよ」

「まって私も!?」


 入間はふわふわしてて無防備だから護衛(わたし)がいないと危険だよ!


 その(むね)を入間に耳打ちすると、


「なんだかんだ気づかれていないから大丈夫。舞梨にはリッツと暗号の解読をお願いしてもいいかな」

「ほ、本当の本当に大丈夫?」

「うん。終わったらすぐ帰るよ」


 そこまで言うなら……。
 心配だったけど、入間を信じることにして私はクララ、アズと学校を出た。


 〜*〜*〜


 帰宅した私は自室のベッドでリッツと一緒に暗号の解読に取りかかった。


「…………」

「で、この最上とか中段とか書いてあるのは(たな)を意味してるんじゃないか……って、なあ聞いてるのか?」

「入間が帰ってこない!」

「聞いてないなお前」


 入間の安否(あんぴ)に気を取られて(うわ)の空の私に、リッツはため息をつく。


「もう1回言うぞ。この最上とか中段とか書いてあるのは」

「あ、まって入間からMineきた。……帰るの遅くなりそうだって! よかった〜無事だった」

「…………」


 〜*〜*〜


 空が真っ暗になったころに入間は帰ってきた。
 なんで遅くなったのか尋ねてみたけど、曖昧(あいまい)にごまかされた。


 気になる……けど、言いたくないならよけいな詮索(せんさく)はしないよ。


 晩ごはんを食べて私、入間、リッツは第2蔵書室を訪れる。
 見取図が示す場所に行けばなにか暗号のヒントがあるかもしれない。その思いだった。


 リッツが自信満々だったので、今回もピッキングを任せることにしている。


「オレあれからピッキング練習したんだよ。オペラさんに怒られたけどな」


 リッツは鼻歌を歌いながらハリガネ2本で解錠にかかる。
 練習したならもう抜けなくなるとかないよね!


「あっヤベ、抜けなくなった」

「バカあああああ!?」


 即オチ2コマとか聞いてないよ!?


「オペラさんに言いに行かないと……」

「「それはダメ!」」

「え、ええ!?」


 入間、知らぬが仏という言葉があるでしょ。知られなきゃやってないのと同じなんだよ!


「意味が違う気が」

「とにかく! 師匠に言うのは最終手段だよ。がんばれば抜けるかもしれないじゃん!」

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作者名:氷雷ヒミツ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kawaikune/  
作成日時:2021年5月6日 19時

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