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その後は彼らの冠番組の仕事があるとかで、お台場にある某テレビ局に向かっていた。
勿論、私は中に入るのは初めてで、
しかも、仕事内容は何も伝えられていなくて、
とりあえず、彼らをそこに連れて行けと言われただけで、
他には何をすれば良いのか分からない状態だ。
車内では、携帯をいじっているもの、寝ているもの、喋っているもので、人それぞれだったが、
ただ一人、
私の隣に座る彼は窓の外をぼうっと見ていた。
なんで隣が此奴になったかは、私が知る由もない。
ただ一つ分かるのは、私は此奴が今でも苦手だ。
何を考えてるか分からない。
有「西宮さんさー」
『…はい』
なんか一人でずっと喋ってた子が、急に私に喋りかける。
有「伊野ちゃんと同じクラスだったってマジ？」
…そんな事聞いてどうする。
有「伊野ちゃん、あんまり自分の事話さないから、色々謎なんだよね。
１０年以上の付き合いだけどね」
１０年以上一緒にいる彼らにわからないことが一年ちょっとしか一緒にいなかった私にわかるわけない。
『私も、高校時代一年間クラスが一緒だっただけで、そんなにたいして仲が良かった訳では…』
伊「あんなにずっと一緒にいたのに？」
…は？
有「え、もしかして二人って…」
出たこの話題。
だから嫌なんだよ、男って。
『そんなことある訳無いじゃないですか。
伊野尾くんもふざけるのも対外にしてください』
伊「…なんだよ」
ぼそっとそう言う彼に、イラついたが私は無視して運転に集中した。
有「でも、そっかー。やっぱ伊野ちゃんはザ・謎なんだね」
これは突っ込んだ方が良いのか？
『有岡さん達の方が付き合い長いんですから、私なんかに分かるわけないですって』
そう言ってるうちに、目的地に着いて、地下駐車場に車を止める。
皆が降りていく中、隣の奴だけは、降りなかった。
『…降りないんですか』
少し、冷たく言った。
そうすると、奴は初めて私に目を向けたが、
彼の目も私の言葉と同様に冷めきっていた。
数年ぶりに見る彼の顔は、高校時代と打って変わって、
各パーツが整っていて、髪も黒ではなく茶色だった。
ふっくらとした唇に、瞼が重そうな、冷えきってはいるが、とろんとした目が、
彼は以前とは違う人物なのだと言っているようだった。
お互い、大人になった事を表しているようだった。
いや、それとも大人になったのは彼だけなのか。
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Strawberry ryosu(プロフ) - コメント失礼します。今日初めて読ませていただきました。とても面白くて番外編までいっきに読んでしまいました。更新ゆっくりでもしてくれると、とても嬉しいです。頑張ってください (2017年1月2日 0時) (
レス) id: 04fc7e113e (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin☆ - なんかこのお話見たら、山田くんファンから伊野尾くんファンになっちゃいました笑いいお話ですね〜！番外編も頑張ってくださいね (2016年3月30日 0時) (レス) id: 468b78ebe2 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - すごく面白かったです。これからも、頑張って下さい！o(・`д・´｡) (2016年3月6日 2時) (レス) id: ea0c9cf643 (このIDを非表示/違反報告)
美伊也 - 面白かったです☆本当はもう少し続いて欲しかった、、、新作も楽しみにしてます！ (2016年2月21日 14時) (レス) id: f559627c24 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた★(プロフ) - すっごい、面白かったです！ (2016年2月20日 0時) (レス) id: 55881e8c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2016年2月10日 0時
