番外編＊１２ ページ38
菊田さんはそう告げると、私の方を向いた。
菊「多岐は伊野尾くんと何もないですよ。
だから、安心してください」
………。
ん？
『え、っと…』
話が読めないのは私だけかな？
風「俺の彼女です」
『え？！』
多岐レイ子は風磨くんの彼女…。
え？！
『じゃあ、どうして伊野尾くんを、』
風「俺を嫉妬させるためです」
…はい？？？？
彼氏を嫉妬させるために、違う男の誘いに乗って、家に連れ込む、と。
理解できない。
菊「多岐は昔からそうなんです。
困ってますよ、本当に」
幸いのことに、相手は伊野尾くんで本命の風磨くんでなかったことを菊田さんは安心したようにいう。
いや、全然よくねー。
これで、アパート行っても何もなかった説が浮上するけど、
伊野尾くんが誘ったのは変わりない。
そこが私にとって複雑なんだ。
風「俺が最近忙しくて一緒にいれなかったから、迷惑かけてしまいました。すみませんでした」
風磨くんは頭を下げてくるけれど、
私が謝って欲しいのはあなたじゃない、って思ってしまった。
菊「西宮さん、スッキリしないようだね」
私の感情を汲み取ったかのように菊田さんは言う。
『いや、むしろ申し訳なくて。
本人たちから聞いたら、伊野尾くんから誘ったって言ってたので。
風磨くん、こちらこそすみません』
頭をさげて上げると、風磨くんは「何言ってんの」とでも言うように私を見ていた。
風「そんなの嘘に決まってるじゃないですか」
『え、』
嘘？
風「もしかして、真に受けたんですか？」
『は、』
あれ？
風「この前、メレンゲで伊野尾くんと会った時に、彼女ができたーって喜んでましたよ。
いつもより、ゆるっゆるの顔でデレッデレでした」
これは…、どう言うことだ？
『彼女…？』
風「その彼女ってAさんですよね？
伊野尾くんがAちゃんツンデレで可愛いんだよーってデレてましたから」
顔が一気に熱くなるのを感じる。
何それ聞いてない。
いつだよそれ。
この前っていつだよ。私がいない時だよね。
風磨くんと共演したメレンゲってあったっけ。いつだっけ。
最近多岐さんのことで頭いっぱいで全然集中できてなかったんだな…。
少し反省した。
って、そうじゃなくて！
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Strawberry ryosu(プロフ) - コメント失礼します。今日初めて読ませていただきました。とても面白くて番外編までいっきに読んでしまいました。更新ゆっくりでもしてくれると、とても嬉しいです。頑張ってください (2017年1月2日 0時) (
レス) id: 04fc7e113e (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin☆ - なんかこのお話見たら、山田くんファンから伊野尾くんファンになっちゃいました笑いいお話ですね〜！番外編も頑張ってくださいね (2016年3月30日 0時) (レス) id: 468b78ebe2 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - すごく面白かったです。これからも、頑張って下さい！o(・`д・´｡) (2016年3月6日 2時) (レス) id: ea0c9cf643 (このIDを非表示/違反報告)
美伊也 - 面白かったです☆本当はもう少し続いて欲しかった、、、新作も楽しみにしてます！ (2016年2月21日 14時) (レス) id: f559627c24 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた★(プロフ) - すっごい、面白かったです！ (2016年2月20日 0時) (レス) id: 55881e8c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2016年2月10日 0時
