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『………』





…は?





伊「え、ノーリアクション?」



『いや、あ、の、…え?』



今、なんて言った?



伊「ふふふ。Aちゃんがここまで取り乱してるの初めてみた」



困惑してる私を他所に、隣で爆笑してる伊野尾くん。


いや、だって、



さっきまで私は彼女がいるとかですっごい辛い思いしてたんだよ?


それも勘違いだったみたいだし。


しかも、この数年間ずっと悩んでた事が、実は大した事じゃなくて、



…え?




とりあえず今言える事は、



すごく、すっきりしたと言うか、



なんていうか…。



体が軽くなった。



伊「え、俺の人生初の告白は無視?」



『告白?は?』



伊「…嘘だろ」


いや、聞いてたよ。


聞いてたんだけど、


自分の気持ちをまず整理させて欲しい。



だって… いや、でもとりあえず、


『さっきは言い過ぎた。ごめん』


まず、謝らなきゃ。


伊「…なんのこと?」


なんて知らない振りをする彼は相変わらずで、



『ううん。なんでもない』



高校の時もそうだった。



流石に言い過ぎたって思った時に、一度だけ謝った事があったけど、



彼は本当に忘れたのか知らない振りをしてたのか…。



まぁ、聞いても答えてくれないだろう。


『じゃ、明日も朝早いから早く帰って寝な!7時に迎えにくるからね!』


そう言いながら、伊野尾くんを車から押し出して、またエンジンをかける。



伊「は?返事は?!」


『知らない!じゃあね!』


伊「はぁ?!そりゃねえだろ!」


『大丈夫、私は大嫌いだから!』


はは、って笑いながら、扉を閉めて、車を出す。



やばい。恥ずかしい。



彼なら、多分、その”大嫌い”の裏にある、私の気持ちがわかると思う。



まぁ、その気持ちを言うのはまだ先だと思うけどね。



伊「…やっべ、そりゃねぇよ」



伊野尾くんが顔を真っ赤にしながら、頭を抱えて部屋に戻っていくなんて私は知らない。





あー、やばい恥ずかしい。


明日、まともに顔見れる気がしないよ。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
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Strawberry ryosu(プロフ) - コメント失礼します。今日初めて読ませていただきました。とても面白くて番外編までいっきに読んでしまいました。更新ゆっくりでもしてくれると、とても嬉しいです。頑張ってください (2017年1月2日 0時) (レス) id: 04fc7e113e (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin☆ - なんかこのお話見たら、山田くんファンから伊野尾くんファンになっちゃいました笑いいお話ですね〜!番外編も頑張ってくださいね (2016年3月30日 0時) (レス) id: 468b78ebe2 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - すごく面白かったです。これからも、頑張って下さい!o(・`д・´。) (2016年3月6日 2時) (レス) id: ea0c9cf643 (このIDを非表示/違反報告)
美伊也 - 面白かったです☆本当はもう少し続いて欲しかった、、、新作も楽しみにしてます! (2016年2月21日 14時) (レス) id: f559627c24 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた★(プロフ) - すっごい、面白かったです! (2016年2月20日 0時) (レス) id: 55881e8c6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haylee :D | 作成日時:2016年2月10日 0時

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