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ぶっちゃけ言うと、私は男性が苦手だ。



男が半径5メートル以内にいると、鳥肌が立つ。



だから、電車通勤はしなかったし、そのために車を買って、車で出勤していた。



しかも、幼稚園から中学までは女子校だったのもあって、受験して合格した高校に入ってからは男子が同じクラスにいるのがとても嫌だった。



その男子苦手意識を、火に油を注ぐような感じで、悪化させたのが今目の前にいる男、




伊野尾慧だ。




奴は、一人の時が多かった。


私も女子校で、中高一貫の共学に入学したからか友達が出来づらかった。



だからなのか。



奴は隣の席でお互いにぼっちだったからか、妙に絡んで来た。




教科書見せてとか、弁当に入ってる米頂戴とか、



理科実験の授業は二人だけでペアを組んだり、




体育なんかは、体力測定のときに女子の方まで来て一緒にやろうなんて言う始末。




先生は私達がぼっちだって知ってたから、何も言わなかった。




そして、私達はずっと一緒にいたから、自然と隣にいるのが当たり前になって、



正直言うと、当時は少しだけ奴が好きだった。



頭も良かったし。




なのに。




なのにだ。



ある日、私がトイレから教室に戻って来た時だ。




奴は男子に囲まれながら、こう問いかけられていた。



「お前と西宮、付き合ってんの?」



そりゃ、付き合っては無かったが、それなりの答えは期待していた。



期待せざるを得なかった。



男子に慣れてない私。



10年くらい、周りに女子しかいない生活を送っていた私は、本当に純粋だった。




それを奴は、




「は?んな訳無いじゃん。誰があんな奴と」




初恋は実らないとはよく言った物だ。



いや、実らないならまだしも、




粉々に砕けた私の綺麗なハートは、一生元に戻らない。



それから、私は両親にお願いをして、また女子校に転校させてもらい、大学も女子大に進学した。



男からは徹底的に避けて生きて来た。社会人になるまでは。



なのに。



なのになんで、私をこうした張本人が今、私の目の前にいるんだ。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
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Strawberry ryosu(プロフ) - コメント失礼します。今日初めて読ませていただきました。とても面白くて番外編までいっきに読んでしまいました。更新ゆっくりでもしてくれると、とても嬉しいです。頑張ってください (2017年1月2日 0時) (レス) id: 04fc7e113e (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin☆ - なんかこのお話見たら、山田くんファンから伊野尾くんファンになっちゃいました笑いいお話ですね〜!番外編も頑張ってくださいね (2016年3月30日 0時) (レス) id: 468b78ebe2 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - すごく面白かったです。これからも、頑張って下さい!o(・`д・´。) (2016年3月6日 2時) (レス) id: ea0c9cf643 (このIDを非表示/違反報告)
美伊也 - 面白かったです☆本当はもう少し続いて欲しかった、、、新作も楽しみにしてます! (2016年2月21日 14時) (レス) id: f559627c24 (このIDを非表示/違反報告)
しゅた★(プロフ) - すっごい、面白かったです! (2016年2月20日 0時) (レス) id: 55881e8c6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haylee :D | 作成日時:2016年2月10日 0時

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