【完】マジうぜぇ。触んな。【Kei I】

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『それにしても、ふっるいなー


ここが本当にかの有名なJ事務所かよ』




都内某所にあるといわれている事務所に足を運んだのは、マネージャーの仕事を引き受けた次の日だ。



見た目は築数十年は経っているであろう、何十年も掃除してないような古びたレストランのようだ。




儲かってるんだろうから、もっと使うべきところにお金を使えば良いのに…。



まぁ、どうでもいいか。



とりあえず、中に入って、理恵ちゃんに言われた２階に上がって廊下の奥にある社長室へ向かった。




アイドルさん達はどのグループなんだろうか。



どうせなら、今人気の気象系のところがいいな。



それか、関西の方の。なんとかエイト。



そんなことを考えながら、社長室の扉をノックし、



「はい。どうぞ」



の声に、少しだけ浮かれていたのは言うまでもない。




『初めまして。この一ヶ月、お世話になります、西宮Aで、す…』




扉を開けて、頭を下げながら自己紹介をして、それを上げたら、




知っている顔が数メートル先にあった。




『は、』




「西宮さんじゃね？」



『伊野尾…くん』



嘘だろ。




嘘だと言ってくれ。




なんでこいつがいんだよ。



こいつアイドルだったのかよ。

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