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「おぅ悪い、待たせた」
喫茶店のドアがカラランって音したら、上下ジャージ姿のヒナがひょっこり顔を覗かせた。
「フットサルの練習長引いてもうてなぁ」
「試合近いから張り切り過ぎたわ」
「あオバちゃん、オレもアイスコーヒー」
注文しながらスタスタ歩いてコッチへ来ると、4人掛けテーブルでタツと向かい合う俺の隣に躊躇なく座った。
兄弟ならさ、普通はタツの隣に座らへん？
いっつもやねん、コイツいっつも俺ん隣に座りよんねん。
そら、タツは図体デカいから狭苦しく感じるんかもしれへんけど。
って……毎回毎回こんな事気に掛けて。
変にドキドキしてまう俺って、かなり重症化してもうてんのかな。
「じゃ、オレ行くわ」
「2人ともごゆっくり」
「おぅ、気ぃ付けてな」
暫く他愛もない話してたら、タツが部活の時間になって先に帰ってった。
「…………」
さっきまで弾んでた会話が途端に静かになると、ヒナは運ばれて来たアイスコーヒーに入ってる氷で遊び始めた。
そんな事すんならさ、せめて向かいの席に座り直してくれへん？
せやないと、今から入って来るお客さんに怪しい目で見られるやないか。
「お前アッチ行けや」って。
一言告げれば済む事も言えないでいると、ヒナはふぅって息吐いて口を開く。
「なぁすばる」
「何で新しいんトコの住所教えてくれへんの？」
「……何でって」
「そら、別に教える必要無いって思うてたし」
「何かの拍子でヒナに押し掛けられたら、同居人に迷惑なっても困るやろ？」
「ふーん、同居人ねぇ……」
明らかに不服そうな声を漏らし、ヒナは再び氷で遊び始めた。
ホンマはウソ。
押し掛けられたら困るとか、同居人がいるとか全部ウソ。
ヒナに押し掛けられたら死ぬほど嬉しい思うし、同居人はヒナが近付いて来ない様に作った口実で、只でさえ人見知りな俺に実際同居とかできるワケ無い。
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パスオレ - はじめまして。去年からにがこさんのファンになった者です。…もうお話を書かれることは無いんでしょうか？更新されない理由があると思うのですがまた話を書いて欲しいと勝手に思っております。 (2020年6月10日 21時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
くみみ(プロフ) - にがこちゃん、お久！元気そうでよかった(^^)遊園地のお話、全部ほっこりしたよ^ ^忙しいだろうけど、次のお話も楽しみにしてるね！いつも簡単な感想でごめんねー！言いたいことはたくさんあるけどまとめきらん(笑)また来まーす！ (2018年8月9日 7時) (レス) id: 25ca1c6f08 (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 次はどんなシチュエーションになるのか、誰と誰がペアになるのか、いつも楽しみにしています。皆、ハッピーエンドなのが心温まります。 (2018年8月8日 13時) (レス) id: aa2503f596 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 凄い…ヒナちゃん、お見通しマンやん…良かったね、すばるくん(´；ω；`) (2018年8月6日 19時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ねこ。さん» ねこ。さん、ありがとうございました！遊園地出てくるまでどんだけ時間費やしてん？でしたが、思い出の場所として書けて良かった。次もいろいろ考えてます。良かったらまた遊びに来て下さいね！ (2018年4月16日 16時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2018年3月2日 17時
