遊園地�� 青 × 黒 １ ページ18
「えーっと、では」
「来月の社員旅行は、昨年オープンしたばかりのアノ温泉にしようと思うんですが……」
「み、皆さんどないでしょう……か？」
入社2年目のヤマダくんが練りに練って企画した、恒例の一泊二日社員旅行。
各々の席で企画書見てる先輩社員の反応を、息を呑んでじっと待つ。
「おん、エエやん」
「でもココ人気あんねやろ？宿抑えれるん？」
「あっ、それなら大丈夫です」
「親戚に言うたらエエようにしといたるって」
「はんっ」
「さっすが、ボンボンのコは手回し早いわ」
ココで自分アピールせなアカンとでも思うたんか。
先輩から賛成の声が相次いで、ホッと胸を撫で下ろした。
「や、安田主任は……？」
「んぅ？」
机上に山積みのファイルと睨めっこしてたら、ヤマダくんが不安気な顔して席まで近寄ってくる。
いや……。
正直、今それどころちゃうねんけど。
リミットが近付いてる仕事片付けるんが優先やん？
って、まぁそれ言うたるんも可哀想やから。
一旦仕事の手を止め、渡された企画書に目を通した。
「ぁー、えんちゃうか？」
「ハメ外すには丁度良さそうやし」
「課長はどない思います？」
「んぅ？」
「あぁ……おん」
俺と同じく。
机上にある山積みの書類と睨めっこしながら空返事するのは、俺らのリーダーである横山課長。
仕事をソツなくこなす横山課長は、入社した時からの憧れの存在。
上司から信頼厚く、部下からも慕われるその存在は、ひょっとしたら最短で部長へ昇格するんちゃう？って専らウワサされている程。
「細かいんはみんなで決めてくれてエエよ」
「纏まったら主任にでも話しといて」
基本、ノーと言わへんのもエエとこなんかな？
「ありがとうございます」ってヤマダくんが返したら、横山課長はパソコン叩きながら壁の時計に目をやった。
「わ、もうこんな時間やん？」
「早よ行かな遅れてまう」
「みんなも程々に切り上げて帰りや」
「はい、お疲れ様でした」
部下から次々に労いの言葉を掛けられる中。
俺には軽く目配せだけして、横山課長は急いで荷物纏めて事務室を出て行った。
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パスオレ - はじめまして。去年からにがこさんのファンになった者です。…もうお話を書かれることは無いんでしょうか？更新されない理由があると思うのですがまた話を書いて欲しいと勝手に思っております。 (2020年6月10日 21時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
くみみ(プロフ) - にがこちゃん、お久！元気そうでよかった(^^)遊園地のお話、全部ほっこりしたよ^ ^忙しいだろうけど、次のお話も楽しみにしてるね！いつも簡単な感想でごめんねー！言いたいことはたくさんあるけどまとめきらん(笑)また来まーす！ (2018年8月9日 7時) (レス) id: 25ca1c6f08 (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 次はどんなシチュエーションになるのか、誰と誰がペアになるのか、いつも楽しみにしています。皆、ハッピーエンドなのが心温まります。 (2018年8月8日 13時) (レス) id: aa2503f596 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 凄い…ヒナちゃん、お見通しマンやん…良かったね、すばるくん(´；ω；`) (2018年8月6日 19時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ねこ。さん» ねこ。さん、ありがとうございました！遊園地出てくるまでどんだけ時間費やしてん？でしたが、思い出の場所として書けて良かった。次もいろいろ考えてます。良かったらまた遊びに来て下さいね！ (2018年4月16日 16時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2018年3月2日 17時
