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「イラッシャイマセー」
無機質な電子音の声で歓迎されたら、すばるくんが目の前のパネルに向かって淡々と指動かすのをボンヤリ眺めてた。
ぁ、そう言えば……。
さっきから繋がってる手、一切離されてない。
どちらかと言うとすばるくんの方がチカラ入れて握ってる。
コレってまだ別れへんって意思表示なんかなって、キモチは自分優位に立ってみた。
だとしたら……わからへん。
やっぱりすばるくんの考えてる事わからへん。
「はい、コッチ」
「うわ……っ」
操作が終わったんか。
繋がれた手を思いっきし引っ張られたら、長い廊下を歩いた奥の一室に押し込まれた。
「ふわ……」
部屋ん中入るとさすがにわかる。
薄暗い照明にソファー、大きいベッド……。
や、ココって……ラブホやん。
「なぁ……」
「なぁしゅばぅく……ぅ」
「ん？」
振り向いた瞬間。
すばるくんの顔が目の前にあってビックリしたら、身体全体抱き締められて唇を塞がれた。
「ん…ぅ」
「ふ…ぅ」
角度変えて、位置を変えて。
吸い付いては離れてを何度か繰り返したら、口腔内をすばるくんの柔らかい舌が蠢いた。
キスしながら身体が迫るすばるくんに後退りすると、背が壁に触れて押し付けられて唇が離れる。
「しゅばぅ……」
「なぁ亮」
「その『しゅばぅ』っての、エエ加減アカンて」
やっと見せてくれた、柔らかい笑顔にキュンとして。
『俺ら大丈夫』ってわかって、また視界が滲む。
「ココやなくったって……」
「俺ら……ちゃんと帰るトコ、あるやん？」
すばるくんの首元に両腕回して。
肩に頭預けて、すばるくんの顔を見上げた。
「えー」
「こんなに色気ダダ漏れの亮襲うの、家帰るまで待てって？」
「そんな酷な事……今の俺に出来るワケ無いやん」
「しゅばぅ……」
「亮の口から聞きたい」
「なぁ……これからどうして欲しい？」
「ぅ……」
人差し指で俺の唇擦って、妖艶な笑みを浮かべるすばるくん。
……ズルいわ、知ってるクセに言わせるなんて。
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にがこ(プロフ) - ねこ。さん» ねこ。さーん、コメントありがとうございました！寂しい方向に走りがちな短編集ですが、どうにかハッピーエンドで終わって良かった♪そして新作始まりました。ぼちぼちやってるので遊びに来てやって下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 蒼乃碧さん» 蒼乃碧さーん、コメントありがとうございました！大好物、最後まで出し惜しみしてしまいましたね 苦笑。新作おまたせしました♪またまたお付き合いヨロシクお願いしますね！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ちかさん» ちかさーん、コメントありがとうございました！ドキドキ無事お届けできたみたいで良かったです♪やっぱりのゆっくりペースですが新作始めましたヨ！ついて来て下さい！笑 (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - じゅんじゅさん» じゅんじゅさーん、コメントありがとうございました！思いきり季節に乗っかった雪シリーズ、楽しんでもらえたみたいで良かったですヨ！暖かくなってきて新作公開です！また遊びに来て下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - お疲れ様でした！紫さんの不器用さと青さんの心境にもどかしさを感じながらも最後に二人が結ばれて良かったです。新作楽しみに待ってます。お仕事も大変かと思いますが、程よく頑張って下さい！ (2018年2月9日 23時) (レス) id: 8ebe5b6d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年11月23日 17時
