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ガチャッ
「おぅ」
「なんや、先帰っとったんやん？」
「それなら声掛けてくれたら良かったのに」
「……おかえりなさい」
リビングのドアが開いたら、目の前にあるその笑顔にキュンとなる。
刹那、目の前の現実に溢れそうな溜め息をグッと飲み込んだ。
こんな事って。
空想の世界ではあっても、現実で起こるワケ無い思うてた。
去年の春、高校の合格発表日。
合格通知見ながら喜ぶ俺にオカンが話し始めた。
『章大、あんなぁ』
『章大のオメデタイついでに、オカン再婚しよう思うてん』
俺がまだちっさい頃、両親が離婚した。
離婚した理由はよぅわからへんけど、オカンは再婚に対してとても慎重になってた気がする。
『暫く付き合うてみて、コノ人や思うたら章大にちゃんと紹介するから』
そうは言われてたけど実際紹介された事は1回も無かったから、今回の相手は余程オカンのツボに当てはまったんやな思うてた。
『オカンな、アノ人なら間違い無いって思うたんよ』
『なぁ、章大は再婚どう思う？』
『おん、エエやんかぁ』
『ダブルでメデタイなんか最高やん』
まぁ、結婚するんはオカンやし。
俺もエエ年こいて反対する理由も無かったし。
オカンが決めた相手なら、まず間違い無い思うてた。
今回のカレシさん……。
まぁいずれ俺の『オトン』になる人とは、3年交際してお互いの将来を考えたらしい。
付き合い出して1年くらい経った頃に一度食事したきりやけど、その時の印象もめっちゃスマートでオトコマエで。
コノ人がオトンなるんも悪く無いかな、とか思うてた。
で、去年の俺の誕生日……。
俺にとって、超が100コくらい付きそうな衝撃的事件が起きた。
カレシさんが『誕生日を一緒に祝いたい』言うて、有名レストラン予約してささやかな誕生会をする事になった。
んでその時、『自分の家族とも会って貰いたい』って話になって。
ちょい緊張しながら、オカンと一緒に小洒落た服着てレストランへ向かった。
ウェイターさんに景色の良いリザーブシートへ案内されると、遠目にカレシさんと隣にスーツ姿の若いオトコの人の姿を捉えた。
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にがこ(プロフ) - ねこ。さん» ねこ。さーん、コメントありがとうございました！寂しい方向に走りがちな短編集ですが、どうにかハッピーエンドで終わって良かった♪そして新作始まりました。ぼちぼちやってるので遊びに来てやって下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 蒼乃碧さん» 蒼乃碧さーん、コメントありがとうございました！大好物、最後まで出し惜しみしてしまいましたね 苦笑。新作おまたせしました♪またまたお付き合いヨロシクお願いしますね！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ちかさん» ちかさーん、コメントありがとうございました！ドキドキ無事お届けできたみたいで良かったです♪やっぱりのゆっくりペースですが新作始めましたヨ！ついて来て下さい！笑 (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - じゅんじゅさん» じゅんじゅさーん、コメントありがとうございました！思いきり季節に乗っかった雪シリーズ、楽しんでもらえたみたいで良かったですヨ！暖かくなってきて新作公開です！また遊びに来て下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - お疲れ様でした！紫さんの不器用さと青さんの心境にもどかしさを感じながらも最後に二人が結ばれて良かったです。新作楽しみに待ってます。お仕事も大変かと思いますが、程よく頑張って下さい！ (2018年2月9日 23時) (レス) id: 8ebe5b6d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年11月23日 17時
