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「……大丈夫か？」
「ぅん……」
結局、俺の方が遥かに求め過ぎ。
「もっと」って抱きついたらストップ掛けられて、不貞腐れながら今はすばるくんの腕の中。
……そう言えばいつもより身体がツライかも。
「酔い冷めた頃に帰ろ思うてたけど」
「っはは、今日はこのまま泊まった方が良さそうやな」
「……ん」
すばるくんの胸に顔埋めて。
ぎゅうっと身体を抱き締める。
今は片時も離れたくない。
ずっとコノ距離ですばるくんを感じていたい。
俺の頭を抱いて、デコに唇押し当てるすばるくん。
もどかしくなって顔見上げたら、大好きな優しい笑みをくれてキスを交わした。
「……俺な、不安やってん」
「すばるくん、ホンマに俺で良かったんかな、って」
「まだそんなにお互いの事知らんのに」
「付き合う……とか良かったんかなぁ、って」
「そんなん、オレやって不安な塊やわ」
「言うたらオレの方が、亮にとってはマイナスな入り方やん？」
「いつ捨てられるんやろうかって、未だヒヤヒヤしとうし」
「へっ？」
「や、そら不安にもなるやろ？」
「やって、いきなり住むトコ無くして」
「亮は迎え入れてくれたけど……半ば強引に転がり込んだようなモンなんやから」
頭ゆるゆる撫でてくれて。
不安気な表情して瞳が揺れたから、すばるくん抱いてる腕にチカラを込めた。
「そんな事……ない」
「すばるくん……転がり込んで来たなんてこれっぽっちも思うてへんし」
「マイナスからなんて入ってへん……っ」
すばるくんも、そんな風に思うてたんや。
俺と同じ様に不安を抱えてた。
「亮、ゆーっくり始めていこか？」
「俺らがお互いを知るんはそんな急ぐ事とちゃう」
「こうやって抱き合って、あー幸せやなぁ思えるだけでもめっちゃエエ事やし」
「もしかしたらパートナーの手を借りて、自分でも知らんかった事に気付くんやってあるし」
「ぁ……」
さっきまでの行為を思い出して顔を伏せた。
……それって、まさに今。
すばるくんと一緒にいてわかった俺がいたワケで。
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にがこ(プロフ) - ねこ。さん» ねこ。さーん、コメントありがとうございました！寂しい方向に走りがちな短編集ですが、どうにかハッピーエンドで終わって良かった♪そして新作始まりました。ぼちぼちやってるので遊びに来てやって下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 蒼乃碧さん» 蒼乃碧さーん、コメントありがとうございました！大好物、最後まで出し惜しみしてしまいましたね 苦笑。新作おまたせしました♪またまたお付き合いヨロシクお願いしますね！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ちかさん» ちかさーん、コメントありがとうございました！ドキドキ無事お届けできたみたいで良かったです♪やっぱりのゆっくりペースですが新作始めましたヨ！ついて来て下さい！笑 (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - じゅんじゅさん» じゅんじゅさーん、コメントありがとうございました！思いきり季節に乗っかった雪シリーズ、楽しんでもらえたみたいで良かったですヨ！暖かくなってきて新作公開です！また遊びに来て下さいね♪ (2018年3月3日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - お疲れ様でした！紫さんの不器用さと青さんの心境にもどかしさを感じながらも最後に二人が結ばれて良かったです。新作楽しみに待ってます。お仕事も大変かと思いますが、程よく頑張って下さい！ (2018年2月9日 23時) (レス) id: 8ebe5b6d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年11月23日 17時
