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何の会話も無く、ただ一本長い路地を歩く。
……ハズいわ。
もう顔とか見られへん。
「ヤキモチ」「かいらしい」なんか言われて、穏やかにいられるワケがない。
手ぇ繋がったまま、まるで連行されてるみたいに歩いてたら、前を行く渋谷が振り返って笑った。
「なぁ村上、コレがデートなん？」
「なんやリードとかしてくれるんちゃうの？」
「へっ？いや……」
そんなん言うてへんよ。
『デートする』とは言うたけど。
『リードする』なんか言うた覚えあらへん。
「えっ、そうなん？」
「なんやぁ、オトコ同士のデートってのがどんなモンなんか楽しみにしとったのに」
「…………」
渋谷が一瞬だけツマらなそうな顔したの、俺は見逃さへんかった。
所詮はノンケの興味本位から始まったデート。
けどそれなりに楽しんでただけに、ショックがデカい。
スゴい事とか期待されてたなら、逆に申し訳ないとすら思うた。
「別に……デートなんかそう変わらへんよ」
「相手がオトコやろうが、オンナやろうが」
「せやから、デート言うても」
「渋谷が普段オンナと行ってるようなトコ、想像してくれてエエから」
「ふーん……」
「さっ、もうエエやろ」
「コレ以上俺と居ってもそんな楽し無いで？」
「折角休み取ったんやから……ほら」
「渋谷なら連絡取れば来てくれるオンナ、いくらでもいてるちゃう？」
「ゴメンな、ツマランヤツが相手して」
結局はほら、俺って何の面白味も無いツマランヤツやねん。
ビジネスでは何もかも計算し尽くした、デキるスマート人間かもしらんけど。
恋愛に至ってはろくに展開も読まれへん、駆け引きすらできひんのアナログ人間やから。
掴まれてた手ぇ振り解いて帰ろうと背を向けたら、「待て」言うてまた手を掴まれた。
「なんで帰るん？」
「デート終わってへんやん」
「他に遊ぶヤツなんていてへんよ」
「やって今日は村上と遊ぶって決めてたんやから」
「それに村上とおって楽しいか楽しないかは、オレが決める事やし」
「…………」
顔じーっと眺められて「不貞んな」って笑われたけど。
俺……別に不貞腐れてるんちゃう。
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にがこ(プロフ) - ちかさん» ちかさん！お返事大変遅れてしまってごめんなさい！いつも見て頂けて嬉しいですよ♪不安だった赤×紫を気に入ってもらえて良かったです♪新作始まりました。お時間宜しい時、遊びに来て下さいねー♪ (2017年11月23日 22時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。安定の“橙×青”から始まり、にがこさん作品では あまりお見かけしない“黒×黄”そして“赤×紫”3作とも素敵なお話でした。私は“赤×紫”好きです(〃ω〃)次回作も楽しみにしております(≧∀≦) (2017年11月14日 21時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - じゅんさん» こちらこそ！色々アレ…いや、もう全然アレですよ！笑。またコメントにもお邪魔させて貰います！！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - にがこさん» わー！こちらこそありがとうございます♪あの…色々アレな作品ばかりですが嬉しいです♪にがこさんの次回作もワクワクしながら待ってます♪ (2017年11月12日 19時) (レス) id: adad675f93 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - のんさん» のんさん、いつもありがとうございます！展開通りいっちゃいましたか！それはもう完全シンクロですね 笑。次のお話もまっさらなテーマから何書こうと頭捻ってますよ 笑。vol.7、その他新作完成したら共にヨロシクお願いしまーす！ (2017年11月12日 13時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年9月23日 17時
